HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/consultation/286340/

仕事やプライベートで時間を無駄にしないためのコツは?【20代&50代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

記事一覧を見る

今回は時間の使い方や、仕事にまつわるお悩みにお答えいたします。
40年以上、第一線で活躍されている地曳さんのお答えは参考なることばかり!

 

お悩み:その36

仕事やプライベートで時間を無駄なく過ごすためのコツや、犠牲にしなきゃいけないものがあれば教えてほしいです。(29歳・公務員・高知県)

 

地曳さんのお答え

29歳、若いですね!

たしかに20代や30代のときは能率ファーストで考えがちですけど、私くらいの歳になると「無駄、最高!」です。

 

イラスト/松元まり子

 

 

昔は、私も無駄が許せない人間だったんです。5分でも空き時間が生まれたら次の仕事のアイディアを考えるとか、家の掃除をパパッと済ませていました。毎月2回くらいは海外に行って、仕事も遊びも詰め込みまくり。フライト中だって寝るのが勿体無くて映画を何本も連続で観ていました。

 

そんな私がなぜ「無駄、最高!」と思うようになったかと言うと、フライトがキャンセルになったり、仕事が急遽延期になったりして空いちゃう時間ってあるじゃないですか。今思えば、そういう予期せぬ無駄な時間にふらっと行ったところや、やったことが、身になっているからです。

 

それに、あなたはまだ若くて体力があるから、「いつも何かしていなくてはいけない」「効率よく物事を進めないといけない」と思ってしまうかもしれないですけど、そういう生活をずっと続けていると50歳を過ぎたときに疲れがどっときますよ。これ本当に!
そもそも、仕事でもプライベートでもきちんとやるべきことをやっていないと、“無駄”という意識は生まれません。あなたはそれがきちんと出来ているから「無駄は無駄!」と思えるんです。
だからね、先輩からアドバイスさせていただくと、“無駄”だと思うものは、人それぞれですけど、どんなものでも「無駄、上等!」だと思ってもっと気楽に生きてください。

 

それよりも、いかに仕事を楽しく終わらせられるか、一日が終わったときにどれだけ充実感を得られるかを一番に考えましょう。例えば、能率的に進めたいばかりにセカセカと気忙しく働くんじゃなくて、状況が許せば、同僚とちょっと雑談する時間を作ったり、仕事が終わった後に気になっていた美術館に足を運んでみたり、カフェや公園であえてボーッとしてみたり。

 

積極的に無駄を楽しんでください。私たちはロボットではないので、時として無駄が心の栄養補給、ハッピーに繋がるんです。

 

犠牲にしなくてはいけないものというのは、人によっては親の介護だったり、お子さまの世話とかで否応なしに犠牲にしなくちゃいけないことが出てくるので、今のうちから「犠牲にしないといけないもの」なんて考えなくていいです。

 

お悩み:その37

仕事だけしているのはだめですか? 独身でこれといった趣味もなく、ずっと仕事ばかりしています。仕事は好きなので働くことは楽しいのですが、定年後のことを考えると「このままでいいのか?」と考えてしまいます。(55歳・会社員・愛知県)

 

地曳さんのお答え

55歳くらいになると定年後の自分を意識するようになりますよね。

 

同じ5年でも25歳からの30歳と、55歳からの60歳ではスピードの早さが全然違うから「私、あとちょっとで定年なの!?」って(笑)。

 

私の場合、コロナ禍で実際に人と会う仕事が激減して、打ち合わせがあってもZoomで簡単に済むようになりました。はじめは「時間がたっぷりできた! リモート上等!」と思っていましたが、やっぱり何か物足りない。私にとっても仕事って楽しみや趣味のひとつだったんだと思い知りました。

 

世の中には仕事が嫌いな人が多いけど、一方であなたや私みたいに仕事が楽しい人がいてもいいと思います。「仕事大好き! 仕事最高!」なんて今の時代に大きな声で言ったら、ひんしゅくを買っちゃうかもしれませんが、別に仕事が趣味でもいいじゃないですか。それをしている時の自分が一番上がっているんですから。
定年後のことは定年になったら考えればいいんです。今はどんどん世の中のシステムが変わりますし。
会社の方針とかで定年が延びたり、別の仕事をすることになることになったりするかもしれません。私の友だちも定年後に再雇用で週3回だけ働いています。定年になってもふと入会したジムでヨガやダンスのレッスンにハマることだってあるかもしれません。

 

どの道、どうなるかわからないので、今のうちからあれこれ考えないで。今は今で、楽しい仕事ができる幸せを噛み締めて、思う存分エンジョイしてください!

 

あなたのお悩みを募集中!

お悩み投稿のルール

①メールの宛先:toko@shueisha.co.jp

②メールタイトル:【いく子さんの悩み相談】
※違うタイトルでお送りいただくと、受付できないことがありますのでご注意ください。

③必要事項:年齢・ペンネームのみ(本名は書かないでください)

④文字数の目安:200字程度

お悩み投稿の注意事項

以下の内容をお読みの上、ご了承いただいた上で投稿をお願いいたします。

・投稿いただいた内容は、OurAgeの企画および、集英社の雑誌・書籍等(web・SNSを含む)にて掲載、キュレーションメディア等に転載する場合があります。

・掲載する際には、ペンネームおよび内容を一部改編する場合があります。

・投稿の採用結果につきましては、お知らせいたしません。

・投稿内容等の確認のため、編集部よりご連絡する場合があります。

・投稿いただいた方のメールアドレス・ペンネームは本企画遂行の目的以外には使用いたしません。

 

メールをお待ちしています!

・・・・information・・・・

●絶賛発売中!
『ババアに足りないのは愛!+60からのHappyおしゃれBOOK』(集英社)

 

地曳いく子さん×漫画家・槇村さとるさんの人気シリーズ第3弾がついに発売!
2人が次に目指すのは、愛にあふれたHappyなおしゃれ!
+60から着たいブランドや、この世代ならではの秘密の痩せテクを紹介。

 

●絶賛発売中!
『ババアはツラいよ! 55歳からの「人生エベレスト期」サバイバルBOOK』(集英社文庫)

 

 

シリーズ第2弾を文庫化!
何を着てもビミョー。身体はガタガタ。心は不安定。そんな「55歳問題」をスカッと解決! 文庫版オリジナルコンテンツも豊富です。


MyAge

大人のからだバイブル vol.1 「更年期と閉経、私の場合。」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

暑い夏の洗濯が「ラク」ってどういうこと? 絡まりからもシワからも解放される画期的な新提案

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第32回/認知症の母の介護について。どうしてあげるのが母にとって幸せ?【60代読者のお悩み…

次の記事>

次の記事>
第34回/50代女性フリーランス「仕事の辞め時がわかりません!」【50代読者のお悩み】

この連載の最新記事

もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

第59回/もうすぐ定年。どうなる私!?【50代読者のお悩み】

約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

第58回/約束の直前に面倒になる【40代読者のお悩み】

60代の女性ファッション、注意すべきことは?【60代読者のお悩み】

第57回/60代の女性ファッション、注意すべきことは?【60代読者のお悩み】

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル