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趣味や“推し”がいない…【40代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その77

これまでに「推し」というものがいたことがありません。推し活にハマっている人を見ると人生が充実していそうで正直、羨ましいです。どうすれば、“推し”ができますか?(47歳・会社員・神奈川県)

 

地曳さんのお答え

“推し”なんていなくてもいいんです。

私は自他共に認めるオタクで、“推し”がいる側の立場から答えますけど、“推し”というのはある日突然、雷に打たれたような衝撃でやってきてハマるものです。

 

本当に、突然向こうからやって来る!

たまたまハマってしまうのが“推し”なのです。それはアイドルや俳優だったり、アニメやバンドだったり、人によってさまざま。

 

お金や時間も惜しまずに使って、いくら「今月お金がピンチ!」とか「疲れ過ぎて今日は家から一歩も出たくない!」とか思っても、“推し”のためなら頑張っちゃう。

 

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

あなたも、これから自然にそういう対象に出会うことがあるかもしれないし、なければないで今のままでいいんです。

 

気力も財力も時間が必要なので無理に見つけろとは言いません。所詮は、“推し”なんてタバコや酒と同じ嗜好品です。

 

子どもの頃、大人がクーッと美味しそうにビールを飲んだり、プカーッとタバコを吸ってるのを見て「本当に美味しいのかな」「自分もやってみたい」と思いませんでした?

 

それと同じで「みんながハマっていて楽しそうだから」という理由で無理に推し活をしても、お金も時間も無駄に消費して損した気持ちになるだけです。

 

仕事に行ったり友達と会ったり家族と話したり、その日常だけで十分じゃないですか。

 

「いつもより効率的に物事が進めた」とか「美味しく料理が作れた」とか「マッサージで身体がほぐれた」とか、そういう日常の喜びで満足ならそのままでいいと私は思います。自分の生活が“推し”だと思えばいい。

“推し”でテンションが上がったり下がったり、精力的に全国を廻って経済まで回している人(笑)を見ると「ジェットコースターのような生活だなぁ。楽しそうだなぁ」と思うかもしれませんが、平坦で静かな人生だって同じくらい素敵です。

 

刺激物が好きな人もいれば、苦手な人もいる。ただ、それだけ!

 

だから、あまり深く考えずに自分の心地よいライフスタイルを送ってください。

 

“推し”がいても自分の気持ちが変わったり、興味の対象が変わったりしてある日突然「もういらな〜い」と思っちゃうこともありますから(笑)。

 

お悩み:その78

昔からバッグが好きで、ハイブランドのものからプチプラのものまで数えきれないほど持っています。やはり高いバッグのほうを持ち歩くほうが気分が上がりますが、暑いし、重い。
逆に、プチプラのバッグは軽くて使いやすいですけど、気分が上がりません。両立するものってないですかね?(46歳・会社員・大阪府)

 

地曳さんのお答え

私も同じく、重くしっかりした作りの、革のバッグたちから年々と遠ざかっています。

高級バッグは、本革がふんだんに使われているものが多いので気分は上がりますが、本当に重いですよね…。さらに、近年の日本の夏は暑すぎる上に期間も半年以上と長いからますます使わなくなっています。

私の友達も、今だったら100万円以上する高級バッグのコレクションを「あまりに重くて、もう普段使いはできない」と言って全部売っちゃっていました。

 

そんな中、香港発祥のブランド「topologie」の多機能バッグがナウいファッション関係者や私の周りで大ブームとなりつつあります。

小さめのサイズからパソコンも余裕で入るくらいの大きいサイズまで展開していて、どれも使いやすくてとにかく軽い!

さらに、付け替え可能な取っ手やショルダーのストラップ部分が自在に選べるので、色や素材の組み合わせ次第でスポーティからエレガントまで、ガラッと雰囲気が変わります。個性も出せるのでおすすめです!

 

あとは、雑誌の付録で付いてくるバッグも気分転換にいいと思います。

 

合皮やナイロン素材のものが多いので、軽いし汚れても拭けるので雨に濡れても大丈夫という利点があります。

 

昔は、付録に付いてくる安っぽいバッグ(失礼!)を使うなんてダサい…という考えがありましたが、逆に発想次第では利点になるし、今の時代は服選びと同じくバッグ選びも自由なので、こまめに書店に行ってチェックしてみてください。

私も宝島社とのコラボで付録バッグをいくつか出しているので、よろしければお買い求めください(笑)。

 

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