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セール品は買ってもいい? プロはどうしてる?・羞恥心を取り戻すには?読者のお悩みに、地曳いく子が応えます!

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その82

夏もの、冬もののセールは買っても大丈夫でしょうか?
また、ファッションのプロの方はセール品を買うことはあるのでしょうか? 買う際に気を付けていることや、これだけは買わない、などがあれば知りたいです。(48歳・主婦・千葉)

 

地曳さんのお答え

セール品、私は買わなくなっていますね…。

以前は、安さに惹かれて色違いで何着も買ったり「ベーシックなものは流行に左右されないし!」とか思って、セールで安くなった下着やタイツとかをたくさん買ったりしていました。

 

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

だけど、色違いで買っても結局1着しか着なかったり、流行に左右されないものでも技術は常に進歩しているので、来年になればもっと機能性が高いものが出るということに60歳を過ぎてからやっと気付きました。(遅いぞ、私!笑)

 

仕事柄・・・

スタイリストの仕事をしていると展示会に並べられた新作の洋服から、時間が経ってセール品となって在庫処分されていくまでを見ることができますが、売れ残って安くなるものにはやはりなにかしらの理由=マイナスポイントがあるものです。

 

私は今年66歳になりますが、この歳になるとお付き合いの幅が狭くなるし、行く場所も回数も減る。

 

さらに「残りの人生、あと何回シーズンを迎えるのか?」と考えると、いくら値引率がよくてもセールで何着も買うなら正規の値段で本当に欲しい上質なものを1着買って何回も着たほうが結果的にはコスパも満足度も高いんですね。

 

食べものだって絞って買います!

若い人は、旬が過ぎて安くなったものや、賞味期限ギリギリのものを安く買ってもいいですが、私のような年齢になると「あと何回、タケノコ食べられるだろうか?」と思ったら鮮度が落ちて固くなったものをセールで買うより、多少高くても旬真っ盛りのものを少量いただいたほうが幸せです。

 

「普段は着ないけど、セールを機に買ってみよう」

という考えもありますが、これも“安物買いの銭失い”になる可能性が高いです。普段、着ないものは多分これからも着ないはず。

実際に着て気分がアガったり、奇跡的に似合うことがあれば買ってもいいと思いますが、そもそも安くなるまで手を出さなかったということはその服にそこまで愛がないということなので。

 

来年の事を考えて買うのもやめたほうがいいかもしれません。

 

ここ数年の気候変動、本当に来年、再来年がどうなっているかわかりません。今ピンとくるものなら、まあ、セールで買ってもよいかも。

 

 

記事が続きます

お悩み:その83

年々「恥ずかしい」という気持ちがなくなり、オシャレに気を遣わなくなったり、職場でも思ったことをそのまま言っちゃったり、お店でも大きい声で話したりしてしまいます…。
若い頃はもっと「恥ずかしい」という気持ちがあってあれこれ気を付けていたのに、あの頃の無垢な私はどこにいってしまったのか…(42歳・パート/アルバイト・群馬)

 

地曳さんのお答え

はい、そのままでいてください!(笑)

時代が変わったし、あなたも変わったんです。

 

そもそも”恥ずかしい”とは、なんでしょう?
私は“恥ずかしい”というのは、他人軸のルールから外れることが“恥ずかしい”ことだと思います。

 

この他人軸というのは、常に時代に引っ張られます。

洋服でいうと、近年は10月でもまだ暑い日がありますよね。

ノースリーブを着ている人もいれば、ジャケットを着ている人もいる。どちらを着ていても別に恥ずかしくはありません。
だけど、昔だったら10月にノースリーブなんて着ていたら「やだ、あの人。もう衣替えも終わっているのに、まだ夏服を着てるわよ」と陰口を叩かれたものです。

 

40年くらい前、私の母はよく「女は30歳を過ぎたら、リゾート地以外ノースリーブを着るな」と言っていました。

他にも、30歳過ぎたらボーダー柄もダメ。襟付きのシャツではないと失礼、とか謎ルールが一般常識化とされていて、そこから外れるのは“恥ずかしい”ことだった。いい年して…って言葉が頻繁に使われていましたよね。

 

でも、今は時代が変わって、10月にノースリーブを着ていても別に“恥ずかしい”ことではありません。

こうやって”多様性の時代”の名の下にいろんな基準がなくなって、他人軸ではなく自分軸で生きる時代にシフトしています。

 

だからね、今の時代、別にオシャレをしていなくても誰にも咎められることはありませんから、面倒ならしなければいいと思うんです。
友達に会った時や恋人と会ったときに、オシャレをしていたら自分の気分がアガるんならすればいい。

 

職場では気を遣って自分の本性を隠すより、思ったことを言っちゃってもいいと思いますよ(ただし、人を傷つけてはダメ)。
周りから見れば、“そういう人なんだな”と思うだけで、はっきり言ってあなたのことなんてアウトオブ眼中です(笑)。

 

記事が続きます

ただね、お店の中で大きい声で話すのは時代に関係なく、迷惑行為です!(笑)

 

本当にやめて!!

 

もしかしたら日本人の国民性なのかな? とも思いますが、興奮すると声のボリュームが上がって周りが見えなくっちゃう人が他の国の人たちより多い気がします。

 

人に迷惑をかけなければ、昔とは“恥ずかしい”の基準が違うんですからいいんです。

 

あなたは、安心してそのままでいてください(笑)。

 

 

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