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人生の突破口を見つけたい【50代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その86

結婚前は仕事をしていましが、親の病気、また、5年前ぐらいから自分の体調不調などが続き、ほとんど外に出ていない生活をしています。しかし、このままではいけないと思い、自分がやりたいことをやり、まわりの人もワクワクして、収入も入るというような人生を歩みたいのです。
しかし、やりたいことというのがわかりません。嫌なことはわかりますが、どうしてもこれっ!と思うものがわかりません。
小さい頃からずっとやっているのは、オシャレになりたいので、雑誌を読むことです。人のことばかり考えてきたせいか、自分のことが見えなくなっています。突破口はどう見つければいいのでしょうか?(52歳・その他)

 

地曳さんのお答え

新年度ですね。

何か新しいことに挑戦したい! と思っている人も多いと思います。

 

トークイベントをしていると、この「やりたいことがわからない」いう質問をよくいただきます。
あなたの場合は、嫌なことがわかるだけまだ救い! 嫌なこと、これだけはやりたくないものがわかれば、それ以外を片っ端から挑戦すればいいのです。

 

失敗なくして成功なし!とりあえずやってみる。

 

なんでもいいから「失敗上等!」と思って、気になることを片っ端からやってみればいいんじゃないでしょうか。

 

で、「なんか違うな」って思ったらやめちゃえばいいし、「楽しいかも」って思ったら続けてみる。何事もやってみないことにはわかりませんから。

 

…ただね、そんなにみなさん、やりたいことをやっているわけではありません。

あなたが思うほど、他の人だってワクワク、キラキラした人生を歩んでいるわけでないと思うんです。

 

私だってスタイリストをやりたかったわけではありません。就職活動をサボった挙句、当時バイトでやっていた、集英社のスタイリストアシスタントからスタイリストになっちゃった。バイトからスタイリスト!(笑)

 

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

記事が続きます

人生に行き詰っているとき、多くの人は「殻を破りたい」「早くこの状態から抜け出さないと」と、自分を追い詰めちゃいますが、こういうときに無理に足掻いてもまず、いい結果にはなりません。

 

私もこの歳まで生きてきて思うんですけど、人生って動くときには自然に動くものです。

あなたが今、体調不良で動けないというのは「動かなくていい」という神のお告げかもしれませんよね。
専業主婦として家族の生活を支えることや、親の介護というのも立派な仕事じゃないですか。

 

自分が今やっていることに自信を持って、日常の中のワクワクやトキメキを大切に、どんなことにも感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょう。そして、まず、ご自身の体調を整えて心身ともに元気になる! 健康第一です。

 

私は滑り症で酷い腰痛になり歩くのも辛い時期がありました。

当然、スタイリストは体力勝負なので撮影などのお仕事をかなり減らしました。

その時はかなり焦りましたが、「今は自分の身体を整える時期!」と思い込むことにして毎日のようにプールに通ってリハビリ。いつの間にか腰痛は消えて体力もつきました。すると新しい仕事が来るようになったのです。

 

今は、自分を大切にする期間! そう思って過ごしていれば、この先「もしかして、これはチャンス?」と思う瞬間が来るかもしれません。案外、思い悩まなくなったときに突然、突破口が見つかるということも多いです。

 

どうしても何かを始めたい! ということでしたら、習いごとをおすすめします。

 

これまでとは違うコミュニティに飛び込んでみると、新しい繋がりができたり、知的好奇心が刺激されたりして、殻に閉じこもっている状態から抜け出せるかも。

 

みんな、自分探しとか言うけど、自分探しをしているうちに人生なんてあっという間に終わってしまうので(笑)、そんなもの探さなくてもいいんですよ(笑)。

 

 

そんなことより健康第一で自分の幸せを考えて、嫌なことはやらない! 以上!

 

 

記事が続きます

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