いつも素敵な笑顔で誌面を飾り、同世代のおしゃれを牽引し続ける黒田知永子さんが、60歳を迎えました。還暦と呼ぶにはあまりにチャーミングなその素顔には、ポジティブに年を重ねるためのヒントがいっぱい。
60代を私らしく楽しみながら前を向いて過ごしていきます
20代から50代にかけて4誌のファッションページやカバーで活躍。モデルとして輝きを増す一方、地に足の着いた生活を積み重ねてきた黒田知永子さん。60代という新しいステージの入り口に立った今、何を思い、考えているのでしょう。
「父や母が60歳になったとき写真館で家族写真を撮った日のことを、ついこの前のように思い出していました。今でも大切に飾っていますが、あのときの二人と同じ年になったと思うと感慨深いですね。でも気持ちのあり方としては、50代とそれほど大きく変わりません。
もちろん身体的な衰えは感じるし、5年前の写真と比べれば明らかに違います。嫌だなと思うこともあるけれど、それを挙げ出したらきりがないでしょ。それよりも、いいところに目を向けていきたい。
こうして元気でいられて、おいしいものがいただけて、大切に思う家族や友だちがいて、好きなおしゃれを楽しめる。それなら年齢なんてどうでもいいじゃない、そう思えるようになりました」
自然体の生き方と前向きな思考で新しい風に乗る、黒田さんの「これから」に注目です。
黒田知永子さん Chieko Kuroda
1961年生まれ。学生時代に「JJ」でモデルデビュー。その後「VERY」「STORY」「éclat」の表紙キャラクターを務め、現在も女性誌などで活躍中。stand.fm 「黒田知永子のchikoplusチャンネル」も好評。ユニットブランドyunahica(ユナヒカ)とのコラボレーションをはじめ、活躍の場を広げている
撮影/浅井佳代子 モデル/黒田知永子 ヘア&メイク/福沢京子 スタイリスト/佐伯敦子 取材・原文/向井真樹