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羽田美智子さんの「恥ずかしながらの挑戦」とは?(インタビュー/前編)

いつも笑顔、明るくて元気で、50代半ばの今も抜群に愛されキャラの羽田美智子さん。

TVドラマで拝見することが多いけど、この度、軽演劇の舞台に立つことに。

「私なんか無理!って思ったんですけど…」と当初は不安だったけれど、一転、勇気を出して挑戦することにした、その理由とは?

 

撮影/露木聡子 ヘア&メイク/森上マリコ スタイリスト/梶原寛子 取材・文/岡本麻佑

羽田美智子さんソファに座った写真

ドレス¥88.000/ハウス オブ ロータスHOUSE OF LOTUS) イヤリング ¥25.000・ブレスレット ¥20.000/ドレスアンレーヴ1DKジュエリーワークス

 

羽田美智子さん
Profile

はだ みちこ●1968年9月24日、茨城県生まれ。’88年デビュー。’94年の映画『RAMPO』のヒロイン役で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以来、映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍。2019年にオンラインショップ『羽田甚商店』をオープン。美と健康をテーマに、自身が愛用している食品や衣料品、アロマオイルなどを販売している。ドラマ「特捜9 final season」(テレビ朝日)が、4/9(水)21:00スタート。Instagram:@michikohada

 

究極のエンターテインメントに挑戦します!

羽田美智子さんが6月、新橋演舞場の舞台に立つ。

三宅裕司さんが座長を務める劇団『熱海五郎一座』、毎回熱心なファンが詰めかける、人気の公演だ。

 

そもそもはこの劇団、伊東四朗さんが東京の喜劇=軽演劇を継承しようと2004年に旗揚げした『伊東四朗一座』が元祖。多忙な伊東さんが出られないときは三宅裕司さんが代わりに座長となり、『熱海五郎一座』と銘打って“東京の笑い”を引き継いできた。

劇団名の由来は「伊東ならぬ熱海」「四朗ならぬ五郎」なのだとか。

 

羽田さんは伊東四朗さんとは長年、TVドラマ『おかしな刑事』で父娘役を演じている。

 

「ですから私、どちらの舞台も何本も見せていただいているんです。本当にあったかいんですよね、舞台から客席に届くエネルギーが。

演者の皆さんがお客様を楽しませようとしているのが伝わってくる。私が子どもの頃から見ていた小喜劇、昭和の古き良き時代の匂いがします。

 

舞台って、観に行く側も少なからず緊張しますよね。テーマが難しかったり、芝居が激しかったり、観た後どっと疲れることもあるんですけど、それが全然ないんです。

劇場に入ったときからお客さんはみんな『何を見せてもらえるのかしら?』って楽しみで、リラックスしてニコニコしながら客席で待っている。始まるとゲラゲラ笑って、終わると『あー、楽しかった!』って。

爽快感しかないので、究極のエンターテインメントだと思います。やっぱりベテラン勢のすごさなんでしょうね」

羽田美智子さん、ソファにもたれかかった横顔

そして昨年2024年の熱海五郎一座公演には、劇団の元祖である伊東四朗さんが出演した。そのとき羽田さんは客席にいて。

 

「もう、素晴らしくて! 伊東さんがカーテンコールで出ていらしたときに、私、号泣しちゃったんです。伊東さんの全身から、『なんとしても東京の喜劇を残すんだ』という思いがあふれ出ていて、目に見えないはずなのに、見えたんですよね。1時間くらい、泣き止むことができませんでした」

記事が続きます

 

すると今年、熱海五郎一座から羽田さんに、なんと出演のオファーが。

 

「そんな素晴らしい舞台だからこそ、私なんかでは無理だと思ったし、すごく迷ったんです。でも去年の伊東さんの姿を観ていたから、そのエキスを少しでも吸収させてもらいたくて、出演を決めました。

 

それを伊東さんにメールで報告したら、『この日を待っていたぞ!』って、返事をくださいました。『素晴らしいメンバーだから、安心してやればいい。客席から観てるぞ』って」

 

今回の舞台、ストーリーのキーワードは、「料理・悲しい過去・復讐」。羽田さんはミシュランの星を取るために頑張っている、人気レストランの副料理長という役柄だ。

 

「ここ数年、舞台のお仕事もやらせていただくようになって、少なからず舞台の魅力にハマっています。とても濃密な感じですね。共演の方たちと一緒になって頑張って作り上げていくから、ある意味、共に闘う同士になる。仲間と信頼し合わないと成立しない世界です。

 

そして、お客様との一体感。映像の仕事では味わえない感覚で、私のたったひと言でお客様が泣いたり笑ったりするのが直に伝わってくるんです。

舞台、すごく好きです。恥ずかしいけど、好きですね」

 

恥ずかしい、ですか? ベテランだというのに。

 

「まだちょっと、恥ずかしさがあるんです。舞台の袖までは、『わぁ、どうしようどうしよう』ってすごいクヨクヨして、『引き受けなきゃよかった』って思うんですけど(笑)。舞台に出てしまったら、その瞬間から『よし!』って変われる自分もいて。その感覚も好きですね」

 

羽田美智子さん、頬に手をあてて、座りポーズ

そしてもちろん、芝居の中でもとりわけ喜劇は難しいといわれている。

 

「はい、本当に真面目にやらないと、観ている人は面白くないし。私が笑っちゃったらもう、話になりませんから。

でも私は笑い上戸で、一回スイッチが入ってしまうとどうにもならなくなるので、体のどこかをひねりながら、あざとか作りながら(笑)。

 

それにこの舞台、突然ミュージカルになったり、歌や踊りもあるので、それもとても心配で。

長年舞台をやっている友だちの俳優さんに、『なんか、カッコ悪いところを見せることになるかも』って不安を口にしたら、『何言ってるの! 舞台はカッコ悪いところを見せる場所でしょ。完璧なものを羽田さんから観たいなんて、誰も期待してないよ』って。そう言われて『なるほどー』って思いました(笑)」

 

そんな顛末をキラキラした笑顔で話してくれる羽田さんは、誰がどう見ても、天性のコメディエンヌ。軽演劇の舞台で大きく花開く姿を、ぜひぜひ目撃したいもの。

さて、6月の全35公演を、どんなふうに完走するのか。美と健康の秘訣はインタビュー後編で!

 

(更年期の不調を乗り越えた羽田さんの、健康についてのインタビュー後編はコチラ

記事が続きます

 

熱海五郎一座・新橋演舞場シリーズ第11弾

東京喜劇『黄昏のリストランテ ~復讐はラストオーダーのあとで~』

羽田美智子さん出演『熱海五郎一座 黄昏のリストランテ』ポスタービジュアル

新橋演舞場シリーズ第11弾。ゲストに羽田美智子、剛力彩芽を迎え、「食」をテーマに歌・ダンス・アクションなどエンターテインメント要素をふんだんに盛り込んだ東京喜劇。美しき女性シェフと、秘密を抱えた女性セレブ客が、秘かに結託して狙うのは…。

作:吉高寿男

出演・構成・演出:三宅裕司

出演:渡辺正行 ラサール石井 小倉久寛 春風亭昇太 東貴博(交互出演) 深沢邦之(交互出演) 劇団スーパー・エキセントリック・シアター

ゲスト:羽田美智子 剛力彩芽

2025年6月2日(月)~6月27日(金) 新橋演舞場

チケット等、詳しい情報はコチラ

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