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パリでオーガニック製品に出合い、体も心も整いました/岸山沙代子さんの毎日YOJO①

日々の小さな積み重ねが、健やかな心と体をつくる。

 

切実ではなく、楽しみながら続けたい自分のための小さな約束。少しずつ変わっていく体に「ありがとう」と言いたくなるYOJOライフとは。
今回のYOJOライフはデザイナーの岸山沙代子さん。2回にわけてご紹介します。

 

岸山沙代子さん Sayoko Kishiyama

profile

1977年生まれ。デザイナー。大学卒業後、手芸や服飾系の出版社に勤務。その後、雑誌「LEE」のエディターとして多くの料理家やスタイリストとの仕事に携わる。34歳から約4年間パリで過ごし、帰国後、ファッションブランド「saqui」(サキ)を立ち上げる。上質な素材を使った、大人がきれいに見える服が評判を呼び、瞬く間に人気ブランドに。
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30代後半を過ごしたパリでオーガニック製品に出合い、
体も心も整いました

女性誌の編集者としてキャリアを積んだ岸山沙代子さん。34歳のとき、一念発起し、憧れだったパリに留学。

 

「最初は語学学校に通っていましたが、さらに何かを身につけようと、かつて勉強していた服作りをパリでもう一度学び直そうと思い立ちました」

 

その後、パリの服飾系学校に通い、高級メゾンでアシスタントをしながら経験を積んだそう。

 

「ひとつ夢はかなったものの、目まぐるしい環境の変化に、ストレスも大きかったです」

 

パリ特有の乾燥した気候もあり、髪の傷みや白髪が出はじめたのが気になるように。髪の変化を見て、年齢による衰えを急に意識したといいます。

 

「まずは頭皮にいいものをと思い、シャンプーとコンディショナーをオーガニックのものに替えました。使いはじめて、なんとなくですが白髪の進行が遅くなったように感じ、なるべくオーガニック製品を選んでいこうと。身のまわりのものや食べ物もオーガニックにすることを心がけました」

 

衣食住のオーガニック製品が豊富で手軽に買えるパリに比べると、日本でオーガニックはまだ特別な存在。そんな中でもよいものを探し、これぞと惚れ込んだものを愛用している岸山さん。編集やデザイナーの仕事を通じて多くのものに触れて培った審美眼と“自称ミーハー”な性格が相まって、自分に心地よくフィットするものを感覚的に選べる意識の高さも強みです。

 

「好きな香りに癒され、上質な素材に包まれることで、満ち足りた気持ちになれたり。自分の体と心のありようを内と外から整える手段が、より明確になってきたと感じています」

 

次回は、岸山沙代子さんの4つのYOJOをご紹介します。

 

 

撮影/フルフォード海 取材・原文/向井真樹

 

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