HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/lifestyle/233938/

新年は、フィンランドの花柄パターンで始めよう

新谷麻佐子

新谷麻佐子

あらたに・あさこ●イラストレーター&編集者。2014年にムーミンの作者トーベ・ヤンソンが暮らした島「クルーヴハル」に、友人でライターの内山さつきと1週間滞在したのをきっかけに、kukkameri(クッカメリ=フィンランド語で「花の海」の意) を結成。以後、フィンランドの小さな町や四季、暮らしと文化をテーマに取材を続けている。著書に『とっておきのフィンランド』『フィンランドでかなえる100の夢』(ともにダイヤモンド社)がある。http://kukkameri.com

季節のお菓子、ルーネベリタルト作りにも挑戦!

 

年が明け、気づけば、あっという間に1月も後半です。

 

新年のはじめには、その年の目標やトライしたいこと、行きたい街などを考えるのですが、今年はなんだかうまく想像できませんでした。それはきっと、今年は一体何ができるんだろう? 海外旅行はできるのかしら? という、先の見えない不安があるからかも。

 

そんな中、つい先日、頭にフッと浮かんだのが、「今年はもっともっと暮らしに花を取り入れよう! そして植物の絵を描いていこう!」ということ。

 

というのも、2021年に入ってから、仕事で花や樹木の仕事をしている方の話を聞く機会が増えていて、もっと知りたいという欲が高まっているのです。つい先日もガーデナーの方に取材をしていたところ、今まで聞いたこともないような花の種類を耳にして(まあ、そもそもそんなに植物に詳しくないというのもありますが……)、春になってそれらの花が顔を出すのを楽しみにしています。今年は引き続き、植物の取材をする機会が増えそうなので、いろいろな花や草木と向き合い、絵にしていきたいです。

 

そんなふうに考え始めた頃、東京・目黒にある北欧雑貨のセレクトショップ「アンドフィーカ」で出合ったのが、こちらの黄色が眩しい花柄のシリーズ「アンヌッカ」。

北欧の花柄「アンヌッカ」シリーズ

1820年創業のフィンランド最古のテキスタイルブランド「フィンレイソン」http://finlayson.jp/の200周年記念アイテムです。アンヌッカとは、フィンランドの女性の名前。他にもフィンレイソンのファブリックには、女性の名前がつけられることが多く、そういったところに、フィンランドで初めて女性を雇用するなど、女性の地位向上に尽力したフィンレイソンらしさがうかがえます。

 

200周年記念のデザインは、このアンヌッカ以外にも、1万を超えるアーカイブの中から厳選され、1970年代のデザインで平和を願うフラワーパワーをコンセプトに復刻されました。

 

こちらのピンクの花柄のトレイ「シュルヴィ」も200周年アイテムです。レトロシックな雰囲気が素敵!

北欧の花柄「シュルヴィ」のトレイ

フィンレイソンのライセンス事業を手がけるアンドフィーカの今泉幸子さんの話によると、コロナ禍により止むを得ず、延期したイベントなどもあるとのことで、今年も引き続き、アニバーサリー企画が続くとのこと。楽しみです!

 

おうち時間が増える今日この頃。ついつい目がいくのが、器のシリーズ。

北欧花柄の器

私は器に関しては、割と落ち着いた色が好きなのですが、いまは元気をもらいたい気分なのか、このビビッドな黄色に惹かれ、おこもり期間の仕事のおともに、と連れて帰りました。

 

器だけでなく、おなかの中からフィンランド気分を味わいたくて(笑)、この時期、フィンランドで食べられている、ケーキ「ルーネベリタルト」を手作りしました!

北欧フィンランドのルーネベリタルト

ルーネベリタルトとは、フィンランド国家を作詞した詩人、ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリが大好きだったスポンジケーキのこと。背の高いスポンジケーキの上に、アイシングで縁どったラズベリージャムがのっています。食糧難だった時代に、甘いものが好きだったルーネベリのために、妻のフレデリカがジンジャークッキーを砕いて作ったといわれ、フィンランドでは毎年ルーネベリの誕生日の2月5日に食べてお祝いします。

 

ルーネベリタルトは通常、1月から2月5日までお店に並んでいますが、ルーネベリが暮らしていた街、ポルヴォーには、このルーネベリタルトが食べられるカフェがいくつかあり、1年中食べることができます。

北欧菓子ルーネベリタルト

マリメッコのお皿に並んでいるのがかわいいですね!

 

最近はヘルシンキでも季節を問わず、見つけられるという噂も。でもポルヴォーなら確実ですし、ヘルシンキからバスで1時間の場所にあって、旧市街のパステルカラーの木造建築群や川沿いの赤い倉庫は必見なので、ぜひ一度は訪れてほしいです。

 

ポルヴォーにはルーネベリが暮らした家も残っていて、ミュージアムになっています。

ルーネベリのミュージアム

おうちの中には、素敵な壁紙の部屋のほか、美食家だったルーネベリらしく、こだわりの調理器具もずらり。ここのミュージアムショップで、ルーネベリタルトの型を見つけて、焼き菓子好き的には買わずにはいられなかったのですが、3年ほどわが家で眠っておりました。ようやく使うことができた!

北欧 ルーネベリタルトの型

今回、私はネットで見つけたレシピでルーネベリタルトを作ってみたのですが、材料を混ぜて型に流すだけなので、とっても簡単! カルダモンとジンジャークッキーの香りが効いていて、とてもおいしかったです。ルーネベリの誕生日の頃、もう一度焼いてみようと思います。

 

ちなみに冒頭で紹介した雑貨店の「アンドフィーカ」には、フィンレイソンのアイテム以外にも、フィンランドやスウェーデンなど、北欧の雑貨がそろっています。インテリアのお店が連なる目黒通り沿いにあるので、お近くの方は、ぜひ近隣の散歩を兼ねて訪れてみてくださいね。インスタグラムにお店の最新情報があります。

北欧雑貨のアンドフィーカ

北欧雑貨のセレクトショップ

「アンドフィーカ」

東京都目黒区下目黒5-3-13

https://www.instagram.com/andfika/

 

 

新谷麻佐子さんの北欧旅連載

『今人気の田園ツーリズム。フィンランド、ラトビア、エストニアに行ってきました!』

 

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

スッキリとした味わいでどんな料理にもあう「発酵蒸留サワー」がぴったり!

スッキリとした味わいでどんな料理にもあう「発酵蒸留サワー」がぴったり!

PR
<前の記事

<前の記事
第11回/フィンランドのサウナ「ロウリュ」を日本で体験!北欧デザインの部屋に宿泊!

次の記事>

次の記事>
第13回/贈りものに、北欧菓子はいかが?

この連載の最新記事

「おとな北欧旅」憧れのバルト海クルーズで ヘルシンキからストックホルムへ

第44回/「おとな北欧旅」憧れのバルト海クルーズで ヘルシンキからストックホルムへ

久々の「おとな北欧旅」。北欧デザイン&アートの街  ヘルシンキ、セイナヨキ、フィスカルスへ

第43回/久々の「おとな北欧旅」。北欧デザイン&アートの街  ヘルシンキ、セイナヨキ、フィスカルスへ

久々の「おとな北欧旅」を満喫!  まずはヘルシンキでお気に入りスポットめぐり

第42回/久々の「おとな北欧旅」を満喫! まずはヘルシンキでお気に入りスポットめぐり

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル