「片づけよう」という気持ちはあるし、ノウハウも知っているはずなのに、なかなか実行に移せないまま、月日だけが過ぎていく…。そんな私たちの背中を押してくれるのが、禅の教え。大人になった今だからこそ、心に染みる禅の教えに耳を傾け、今度こそ「片づけられる人」に! まずは読者アンケートで、実態を把握します。
部屋の乱れは心の乱れ
禅に学ぶ、片づけの極意
お話を伺ったのは
枡野俊明住職
Shunmyo Masuno
1953年生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺(とくゆうざんけんこうじ)住職。庭園デザイナーとして国内外で活躍し、多摩美術大学環境デザイン学科教授も務める。『片づける禅の作法』(河出文庫)、『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』(PHP文庫)など著書多数
OurAgeアンケートより
終活としての片づけ、今後どうしたい?
2021年4月1日~5月6日実施のOurAgeアンケートに1184人が回答。「片づけ」への関心の高さがうかがえます。
- A 今のうちに少しずつ整理処分を始めたい
- B まだ整理できないがいつか始めたい
- C やらねばと思うが、面倒でやりたくない
- D すでに整理を始めている
- E すでに片づいている
「いらないと感じる」のはどんなもの?
私たちが片づけられない理由とは?
「思い出が詰まっているから」「もったいない」「面倒くさい」が片づけのブレーキになっていませんか?
●読者の声
思い出の品、好きだった服。寂しくなってしまって捨てられません。(48歳・会社員)
親からの形見分け、自分の趣味のアイテムなど、とにかく物が多い。どこから手をつければいいか、途方に暮れています。(53歳・会社員)
3年前に片づけのプロの力を借りて、大片づけを決行。しかし、しっかりリバウンド。片づけの極意を学んだはずなのに(泣)。(50歳・自由業)
衣服や靴、アクセサリー…「またいつか、はやるかも」と思うと躊躇。(48歳・専業主婦)
亡夫の遺品の片づけがはかどりません。大事にしていたものを捨てたら、夫が悲しむと思うと捨てられなくて…。(58歳・会社員)
来客用の高価な食器…ほとんど出番がないのに「いつか必要になるかも」「高かったから」と捨てられません。思いきって処分できる、前向きなひと言をお願いします。(57歳・自由業)
「片づけなくちゃ」といつも思うけれど、「まとまった休みがとれたときに」とか「大掃除のついでに」と、あれこれ理由をつけて先延ばしに。それがもう数年続いている(汗)。(45歳・自営業)
曹洞宗徳雄山建功寺
神奈川県横浜市鶴見区馬場1-2-1
※毎週日曜7時~8時坐禅会を開催(現在休止中。再開についてはHPで確認を)
撮影/福知彰子 グラフ作成/ビーワークス 取材・原文/村上早苗