職場の同僚にムカつく人、転職すべきか悩んでいる人など、読者のお悩みは十人十色。年齢を重ねたからといってラクにならないのが人生ですね…。深刻な心の重しをすっと取り除いてくれる人生賢者の回答。人生を前向きに照らしてくれるはず!
Q 職場の同僚にイラッとします
私より8年あとにきた同僚は競争心が強く、上司に気に入られようと必死。お愛想もすごいし、つけ届けなのか品物を渡したりも…。私に差をつけようとしているのが見え見えで仕事しづらいです。(57歳・パート)
お悩みに答えてくれる人生賢者は
玉置妙憂さん
Myoyu Tamaoki
看護師・看護教員・ケアマネジャー・僧侶。夫の死をきっかけに出家。現在は看護師として病院で働きながら、「大慈学苑」を設立、院外でスピリチュアル活動も続けている。近著に『頑張りすぎない練習』
A 人の評価に右往左往しないように自分の中に軸を持ちましょう
同僚が勝手に張り合ってくる…というニュアンスですが、実はあなたさまの中にも相手と張り合うお気持ちがあるのでは? だからつけ届けをしたりしている彼女に、自分よりいい評価が流れるのは面白くない。
自分のほうが仕事ができるという評価が欲しいわけです。自分は彼女と違うと思うならかまわなければよろしいのに、気になって仕方ないのは、結局、同じステージに上がってしまっている証拠です。
人の評価に右往左往してしまうから、「なんであの人ばっかり」となってしまう。自分の評価は自分でできるよう、自分の中に軸を持ちましょう。それができれば、同僚さんのなさることを、「うわ、またやってる」と、逆に面白い観察対象として見る余裕ができると思いますよ(笑)。
Q 転職するべきか悩んでいます
市役所の嘱託職員です。固定の月給制なのは安心ですが、1年ごとの契約で先行き不透明。仕事は面白いのですが、頑張っても解雇になる可能性があり、心の底に満たされないものがずしりとあります。危険を冒してでも年齢に関係なく続けられる仕事に転職するべきか、今を楽しくやるのか。揺れます。(56歳・公務員)
お悩みに答えてくれる人生賢者は
一条ゆかりさん
Yukari Ichijo
漫画家。50年にわたり、数々のヒット作を生み出し続けた少女漫画界の女王。代表作に『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』など。 OurAgeでの連載『一条ゆかりの今週を乗り切る一言』も大好評
A まずはスキルを身につけて、準備ができたら決断を
逆に聞きたい。心に“満たされるもの”がずしりとある人がどのくらいいるのか(笑)。楽しく仕事をしているなら、そのままでもいいような気がするのよね。
それに「年齢に関係なく続けられる仕事」って、普通はスキルがないとダメなんじゃない? だから転職するなら一刻も早く学校にでも通って勉強しなくちゃ。残業は少ないだろうから、その時間はあるわよね。
気持ちは揺れながらでもいいので、まずはスキルを身につけて、決断するのはそれからでいいと思う。危険は冒さなくていいです。もういい年なんだから(笑)、十分準備してから転職してください!
イラスト/坂本奈緒 取材・原文/佐藤裕美、本誌編集部