安全にサウナを楽しむためには、どのようなことに気をつければ良いのか、東京都市大学人間科学部教授の早坂信哉先生に伺いました。
お話を伺ったのは
早坂信哉さん
Shinya Hayasaka
1968年生まれ。東京都市大学人間科学部教授。温泉やサウナについて医学的調査研究を行う温泉療法専門医。20年にわたり3万人以上の入浴を調査。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長
入浴の専門家に聞く!
OurAge世代のサウナの入り方とは?
「男性経営者や流行に敏感な人たちの間で人気急上昇のサウナ。OurAge世代は更年期によって高血圧の人が増えてくるので、いくつかの注意点があります。
急激な冷温作用によって血圧も急上昇するサウナ。それにより『ととのう』ことが魅力ですが、体調に合った入り方を。
50〜60℃くらいの温度だと、血圧が高めの人でも安全に利用できると研究結果からわかっています。
心配な人はいきなり高温のドライサウナに入らず、肌への刺激が少なく乾燥予防にもなる、50℃くらいのミストサウナからトライしてください。一般に、お風呂で体を温めてから入るのがおすすめです」
「また、サウナよりも気をつけたいのは水風呂。無理をして入ると、血圧の急上昇により、心筋梗塞や不整脈を起こすおそれも。
無理をせず、ぬるめのシャワーや外気浴をするだけでも、爽快感は十分に味わえます。そしてサウナの前後は水分補給を忘れずに。
10分間3セットのサウナ後、必要な水分補給の目安は、約500㎖ほどです」
取材・原文/井尾淳子