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冬にあったか京都旅!〈村野藤吾オマージュ〉の優美な天然温泉SPAが嬉しい「ウェスティン都ホテル京都」でウェルネスステイを愉しむ

坪田三千代

坪田三千代

女性誌、旅行誌などを舞台に、旅の記事の企画、取材、執筆を手がけています。国内外を問わず、シンプルな味わい旅からハイエンドなラグジュアリー旅まで、広く旅の喜びや楽しみ方を伝えることがモットー。海外の訪問国も80カ国を超えています

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きりりとした寒さが身に染みる、冬の京都。でも、ホテルにゆったりとした天然温泉があれば、身も心もあったかい気分で旅を楽しめます。

 

ここ数年、京都には温泉を備えるホテルが増えていますが、中でも「ウェスティン都ホテル京都」のSPA「華頂」は、天然温泉を利用した広々とした施設(宿泊者は無料で利用可)が大きな魅力。フランスの自然派コスメ「ソティス」でのトリートメント(有料)も楽しめて、親子旅や女子旅はもちろん、おひとりさまのちょっと贅沢な京都旅にもぴったりです。

 

ではその施設の中を探訪しつつ、ホテル全体で楽しめる「ウェルネス・ステイ」の楽しみ方をチェック!してみましょう。

 

スパに誘うロビーのデザイン。このホテルにゆかりの深い建築家、村野藤吾氏に因んだ曲線が使われています

 

 

SPA「華頂」内の女性専用スペースのソファエリア。もう一つのホテルロビーのようにオシャレ

 

モダンな曲線美は、このホテルゆかりの建築家・村野藤吾へのオマージュ

名刹・南禅寺に近く、琵琶湖疏水や「水路閣」などにもすぐ。地下鉄・蹴上駅から歩いて2分の「ウェスティン都ホテル京都」は、2020年に創業130年を迎えた、歴史あるラグジュアリーホテルです。伝統を受け継ぎながら、さらに新しい魅力を紡ぐべく、2021年の春に大規模リニューアルを終えました。

 

リニューアルされた施設の中でも、特にアワエイジ世代に魅力的なのが、京都最大級のスパ施設、SPA「華頂」。とにかく広くて、のんびりできて、デザインも優雅。まるでラグジュアリーホテルの中に、別ブランドの温浴施設ができたようなのです。

 

 

SPA「華頂」のエントランス。優美な曲線づかいがスパへと誘います。利用できるのは宿泊者とフィットネスクラブ会員だけというプライベートさも嬉しい

 

 

「ウェスティン都ホテル京都」といえば、日本モダニズム建築を代表する建築家・村野藤吾氏による本館の設計や、数寄屋風別館「佳水園」でも名高いホテル。その村野デザインの特徴といえるモダンな「曲線美」(同氏の代表作、「日生劇場」などを思い浮かべていただけるとわかりやすいかも!)が、SPA「華頂」のデザインにも、オマージュとして継承されています。

 

お部屋からSPA「華頂」へは、客室に用意されているスパ用の館内着とバッグ、スリッパで行けるのが嬉しいところ。たくさんのゲストが使うエレベーターとは別に、スパ専用のエレベーターがあるのです。

レセプションで受付を済ませたら、ロッカーに館内着を入れて、さあ、大浴場へ!

 

 

半露天風呂の壁のモチーフは、ホテルからほど近い琵琶湖疏水の「水路閣」

 

大浴場も、優美な曲線を用いたデザイン。光が室内をやわらかく照らしていて、柔らかな雰囲気にリラックス。女性の内湯には、大小2つの浴槽とジャグジー、スチームサウナがあり、ゆったりとお風呂三昧が楽しめます。

 

 

女性用の内湯。泉質は、肌当たりのやわらかな単純温泉で、その名も「京都けあげ温泉」

 

内湯があるエリアから階段を少し上がると半露天風呂へと続きます。

 

アーチ型をした壁のデザインは、ホテルの近くにある琵琶湖疏水の「水路閣」がモチーフ。京都の中でも、ここ南禅寺の近く蹴上ならではの、思い出に残る温泉体験に!

 

華頂山に続く庭を眺める半露天風呂は、まるで「水路閣」の下で温泉に入っているみたいな気分

 

内湯には洗い場の数も多いけれど、ちょっと驚いたのが、それぞれのブースにパリ発のプロフェッショナルスキンケアブランド「SOTHYS(ソティス)」のシャンプー&コンディショナー、ボディソープが備え付けてあること。大浴場なのに、なんとも贅沢。

 

大浴場にもソティスのプロダクツが備わる。ソティスのシャンプーで洗うと、仕上がりの髪もしっとり

 

「ル ジャルディン ソティス」では、指圧やお灸も

 

SPA「華頂」には、リトリートサロン「ル ジャルディン ソティス」も付帯しています。ソティスの美容系サロンは、これまでもホテル内にありましたが、新しくできた「ル ジャルディン ソティス」は、“自然と溶け合う”のがコンセプト。フェイシャル、ボディ、さらに散策なども取り入れて、トータルに植物に秘められたエナジーを取り込む“ボタニカルスパリチュアル”を受けられます。

 

 

1946年フランスで誕生したプロフェッショナルスキンケアのブランドSOTHYS(ソティス)のコンセプトが生かされている「ル ジャルディン ソティス」。トリートメントルームは、白を基調にしたナチュラル感。ペアルームも含め全部で5室

 

 

マッサージ系トリートメントや指圧灸、瞑想まで多彩なメニューの中から、私が体験したのは、ボタニカルと東洋のテクニックを組み合わせた「Yojo指圧マッサージ」。

 

指圧をベースに、国家資格保持者のセラピストがドライマッサージを行います。「陰」と「陽」からインスパイアされた特殊な陶器製の温灸で、体の深部まで温めながら、ツボを的確に刺激。全身の血流が促されて、すっきりとリセットされた気分になれました。

 

 

「陰」「陽」インスパイアの、陶製の温灸を使っての「Yojo指圧マッサージ」は、40分で¥10,100。

 

凍えた身体を天然温泉でゆったりと温めた後に、クリーンで気持ちのいいサロンで技術の高い指圧を受けられる至福。忙しく京都の街を巡った後には、こんな心と体をゆったりとほぐせる時間がなんとも貴重です。

 

 

ホテルに隣接する華頂山の探鳥路散策で、冬の森へプチ山歩き

 

SPA「華頂」のほかに「ウェスティン都ホテル京都」でのウェルネスステイでチェックしたいのは、庭歩きと華頂山の探鳥路散策。華頂山に接し、広大な敷地をもつホテルには、七代目小川治兵衛が手がけた京都市文化財、葵殿庭園や、琵琶湖疎水の水を引き入れた佳水園庭園、屋上庭園もあり、ホテル内にいながら自然を身近にできます。

 

2020年に新設された京都の街並みを一望にできる屋上庭園。きりりとした空気の中で朝ヨガも楽しめる

 

ホテルの裏山にあたる華頂山での探鳥路散策もおすすめ。途中、坂道もありますが、整備された山道を登ると、途中には京都を一望できるポイントも。森閑とした自然の中を歩くと、冬でも体がポッと暖かくなります。

 

ゆっくり登って、往復で約30分ほどの散策。ヒールではなくて、ペタンコ靴やスニーカーを用意して訪れたい

 

さらに贅沢なウェルネスステイを目論むなら、「ル ジャルディン ソティス」のシグネチャートリートメントのひとつ「アウェイクン スパ リチュアル」(¥65,000)を。半日をたっぷり使って、屋上庭園での瞑想から、インルームサービスの朝食、華頂山 探鳥路散策、温浴、トリートメントなどのメニューをトータルで楽しめば、すっかりリフレッシュされそうです。

 

街歩きの楽しい京都ですが、だからこそ滞在もラグジュアリーホテルにして、京都ならではの心身の養生を楽しみ、土地の魅力を味わうウェルネスステイを、旅の選択肢に加えてみては。

 

客室も曲線美を取り入れたデザインにリニューアル。写真は本館ジュニアスイートルーム。1泊1室¥102,000(税・サ込み)

 

ウェスティン都ホテル京都

京都府京都市東山区粟田口華頂町1
☎︎075-771-7111

1泊1室¥89550〜(税・サ込み)*季節により変動します

 

 

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