発酵食としての醤油を使った会席と、源泉かけ流し温泉付きの客室でくつろぐ宿「島宿真里」をご紹介します。
島の食材に敬意を払い進化する醤油会席
瀬戸内の小豆島には、400年ほど前から伝わる木桶仕込みの製法を守る醤油蔵が今も残っています。醤油蔵が連なる「醤(ひしお)の郷(さと)」の一角にたたずむ「島宿真里」では、鮮魚、米、牛、オリーブなど島の食材に地産の醤油やもろみをアレンジした醤油会席をいただけるのが魅力。
季節や料理によっては、目の前でもろみをドリップして、搾りたての生揚げ醤油でお造りを、上に残った諸味で素麺を味わったり。発酵食としての醤油のおいしさや幅広い味わいに改めて気づく宿です。
醤油会席で登場する、瀬戸内の鮮魚とたっぷりの島野菜を盛り込んだ鉢盛。製法が異なる4種類の島醤油で召し上がれ。
メゾネットタイプの離れ「お」の間の寝室。全室に源泉かけ流しの温泉が付いています。
土鍋のご飯と、島のとれたて野菜や魚を中心に、目覚めの体が喜ぶような朝ごはん。
中庭にある特別室の「ひし」の間は、国の登録有形文化財指定の蔵を改装。
囲炉裏のあるパブリックスペースでは、ゆったりとくつろいで過ごせます。
香川
島宿真里(しまやどまり)
香川県小豆郡小豆島町苗羽甲2011
☎0879-82-0086
1泊¥29,850〜(2名1室の1名料金、2食付き) 全8室
イン14:00 アウト10:00
池田港から車で約25分(1日1便の無料路線便あり)
取材・原文/坪田三千代(トラベルライター)