コロナ禍で、家の中で過ごすことが増えている人は多いと思います。だからこそ、部屋を居心地の良い空間にするって、大事です!が!!
居心地が良い→落ち着く→くつろぐ→身体を床と平行にしたくなる→あれ?なぜか急に外が暗くなっている…なあんて事がよくあるので(実話)気をつけましょうね。“くつろぐ”と“ゴロゴロする”は似て非なるもので、“くつろぐ”は脳がリラックス、“ゴロゴロする”は脳がほぼ思考停…いや、そうじゃなくって片付けの話!
私の友人に、部屋を片づけられない症候群女がいて、家に行くと物が散乱している。一応片付けるらしいが、空間を見つけてそこに押し込む!その技しか持っていないらしく、とにかく隙間がある所に入れる技のみ。
したがって、妙な所から妙な物が出てくる。下着の横になぜかホッチキスとか(笑)そんな風に物をごちゃ混ぜにして押し込むので、必要なときに探せなくて同じ物を何度も買う。ホッチキスも3つありました。
この間キッチンの片付けを手伝ったんだけど、封を切った醤油が3つ、同じ胡椒の瓶2つ、アレコレ同じものが沢山あるなか、極めつけはミル付き岩塩6個!!そんなに塩が好きなのかあああぁ!?
それで気づいたのは、片付けられない人というのは、ものの分類ができないのだということでした。脳の倉庫に仕切りが無くて、区分けができないのですよ。
片付けスタートは、まず捨てる物の分別。賞味期限が切れたものは捨てろ!日常的に使うものとめったに使わないもの…片付けの第一歩は分類すること、仲良しグループのブロック分けです。粉もの、調味料、液体もの、乾物etc…それをやっておけば使いやすいのに、彼女の場合、醤油と杏仁豆腐の素が同じように置いてある(笑)。
杏仁豆腐の素はマーボ豆腐の素とかのお助け食品グループへ。一方、醤油みたいな日用品は、すぐに取れる所に置いておく。料理中の動線を考えて一番効率よい場所を決めて、そんな地道な作業をやって、やって、やって…整理できました〜〜〜(汗)
彼女のように何でも詰め込んで隠すタイプは、“今、何が、どれだけあるか”を把握できないので、コツはできるだけ“見える所に置くこと”ですね。
まあでも、ものが捨てられない人の気持ちはわかります。私も大好きだったセーターが毛玉だらけになったから捨てようとして、ゴミ袋にまで入れて、「いや、やっぱり家で着ることにしよう」って引っ張り出したりするから(笑)。
でも、少し整理整頓したいわ~と思ったら、まずは分類を!自分の部屋って、自分が好き勝手にコーディネートできる唯一の空間だと負うのよね。よっぽどうるさい同居人がいない限り、どんなインテリアを置こうが、どんなフィギュアを置こうが文句を言われない場所。
だから汚くしてもいいでしょって思う人がいるかもしれないけど、その逆で、自分にとって心地よい空間を作ってあげないと、窮屈になるばかり。今こそ、風通しのいい空間を作って、心にやすらぎを。
今回出張お手伝いさんをやって思ったんだけど、もしかしたら私、お手伝いさん、天職かもしれない。ハッキリ言って有能だと思うんだけど…口うるさいし押しつけがましいから…私自身は頼みたくないわね(笑)
「おいしい男の作り方」集英社文庫(コミック版)
取材・文/佐藤裕美