えーとですね…一条はこれまでたくさんのアンチエイジングにトライしてきました。顔のホクロをとったり(大きいの1個とソバカス少々)、肌の若返りのために幹細胞治療をしたり、ダイエットは、もう何十年も続けております。なんてったって座右の銘は「人生一生ダイエット!」。心も身体もダイエットでございます。
なんて言ってても、ハッキリ言ってダイエットは辛い!やりたくない、小デブでもいいじゃないか、健康に害がなきゃイイじゃないか、と思いつつ、しつこくやっているのはですね!「しまった!あのとき、やっておけばよかった!!」と思うのが嫌だからなんですよ。
人は年とって醜くなって、初めて、そうやって後悔するものなんですね。「面倒くさがらず、あのとき、日傘をさしていけばよかった」「ビタミン剤を続けて飲んでいればよかった」「マメに運動をしていればよかった」…って。シミ、シワ、たるみ…と、体のあらゆるところに自分が手抜きしてきた証が刻まれるのだけれど、それに納得したくないのよ、私は。
「50歳にもなって、今さらやっても手遅れよ」という人がいますが、それはただの言い訳です。60歳になっても70歳になっても老化には抗ったほうが良いと思います。やるだけやれば、「あのとき、やっておけばよかった」という後悔が少なくなるし、「やれるだけの努力はしたんだから、我が人生に悔いなし」と、年をとることも素直(?)に受け入れられるようになる…と思います。
どんなにわめこうが拒否しようが人はいずれ死にます。昔に比べたら寿命は長くなったけど、20倍になったわけじゃない。どうしたって老化していくのは避けられないのだから…と諦めがつくんですね。
悪あがきの痛い若作り女の境をウロウロしている一条ですが、この境は超えてはいけないと思っております!ギリのところでとどまって粘りつつも素直に、年をとることを受け入れながら、最大限のアンチエイジングに励みます!!
こんな事を書いてたら、昔、元ダンナと真夏のNYに行った時の事を思い出したわ。
雑踏の中、日傘をさして歩いているのは怪しげな日本人の私一人。ハッキリ言ってかなり浮いていたのは認めよう。恥ずかしいから傘をたたんでくれと言う旦那に一言。
「何言ってるの。恥は一時、シミは一生よ!」
ああ、あの時日傘をさしていて良かった♡
「正しい恋愛のススメ」コーラス1997年7月号扉
取材・文/佐藤裕美