恋人などのパートナーを選ぶ時、一般的には、「同じ価値観の人」を選ぶのがヨシとされてますよね。確かにその通りだし、同じ価値観のパートナーだとすごくラクなんだけど、この基準で選ぶと、良い時は良いけど、落ちる時は一緒に落ちるという危険があります。
短期決戦だったらコレが最高よね。二人で楽しく盛り上がって、イケイケどんどんで突っ走れます。そう、恋人ならコレで良いと思うけど、旦那ならちょっと待て!
この先長い人生を、花も嵐も踏み越えて、逆境にも二人でビシッ立ち向かって行けるか!?価値観が同じだということは、一人でも二人でもたいして考えは変わらないということで、一緒に穴に落ちる危険も高いってことにもなるよね。
たいていの人はアホな失敗を一度や二度は経験するはず。その時に大丈夫か、同じタイプで!ヤバくなったら一家心中しそうで怖い。
一方、自分とは正反対のパートナーを選ぶと、自分の失敗を制御したり、コントロールしてくれたりもするから、失敗をうまく切り抜けることができるかも知れない。
もちろんこれは、自分のキャラクターによっても変わってきます。たとえば自分がビビリで、チャレンジできないようなタイプだったら、「大丈夫!」「なんとかなるよ!」って、背中を押してくれるような人がパートナーだといいし、逆に自分が突っ走ってしまうタイプだったら、「もっと慎重になって!」と暴走を止めてくれる人、落ち着いて物事を判断できる人がパートナーだと、その時はイラっとくるかもしれないけど結果、感情で突っ走らず理性で考える事が(たぶん)できます。
自分のことを客観的に気づくのは難しいから、3分の1くらいはパートナーにチェックしてもらえると気がラクになると思うのよね。自分とタイプが違えば、それが可能だし、自分で思いつかないような選択肢を提示してもらえることもあります。つまりパートナーがどんなタイプかによって、生きる幅が広くなるし、狭くもなるんですね。
自分と正反対のタイプの場合、パートナー選びに即NGを出していたアナタ。ぜひ一度、チャレンジしてみてください。…と言っても、正反対はチョットきついか(笑)
「天使のツラノカワ」コーラス2002年1月号扉
取材・文/佐藤裕美