夫婦とか恋人同士とか、慣れ親しんだ関係だと、こういうことって結構あるよね。雰囲気で察して欲しいとか、“あ・うん”の呼吸でフォローしてほしいとか、あなたは高倉健ですか?(これが分からない人は小娘認定します(笑))
まあ、たいていの場合、相手には何も伝わってなくて、誤解が生まれて大喧嘩に…なんてことも。
あのね、サザンも言ってるでしょ!「言葉に詰まるようじゃ恋は終わりね」って。言葉にしなければ、相手には伝わらないんです!
話し合っても話し合っても、わかりあえないことって結構あるのに、説明もしないでわかってもらおうなんて、ド厚かましすぎる(怒)。悪いのは、言わなければわかってくれない相手ではなくて、「何もしないで自分のことをわかってもらおう」というヤツです。
たとえ長年連れ添った夫婦や恋人でも、言いたいことは、ちゃんと言葉で伝えるべきだし、自分は「こう思っている」ということをプレゼンすべきなんですね。
それは「家の引っ越しをどうするか」なんていう重要なことだけじゃなくて、「ティッシュペーパーをどっちが買ってくるか」というような日々の小さなこともそう。というか、小さなことほど、すれ違いが積み重なると、あるとき大爆発するから、言葉できちんと伝えないとダメでしょうよ。スマホやLINEも有効活用しましょうよ。
そして最終的には、自分が「こうしたい」と思っていることを押し通すための交渉術も必要です。騙す、押しつけるではなく交渉、取引ですね。
そういう意味では、仕事と恋愛って、違うようで、基本は一緒。結局、どちらも人間関係だからね。家庭内こそ、「ホウ・レン・ソウ」は大切に!!
「風の中のクレオ」(前編)単行本カバー1971年1月刊
取材・文/佐藤裕美