ようは「権威主義」がイヤってことですね。世の中は「お墨付き」があると、とかくそっちに流されるじゃないですか。「ダイヤモンドだから素晴らしい」とか、「ブランドものだから欲しい」とか、「偉い人が言っているから正しい」とかね。
でも、私はそういうのがイヤというか、「ダイヤモンドだから素晴らしい」と思わないし、「ブランドだから欲しい」とも思いませんね。
超高いブランドだけれど、自分好みでないバッグと、超安いけれど、自分好みのバッグがあったら、迷わず安いバッグを買う!…が…超高い苦手なバッグと、超安い好みのバッグをどちらかあげると言われたら、すぐに売ってもいいならブランドを(笑)。一度も行ったことがない大黒屋に行きまーす!
しかしながらブランド物も持っておりますよ。でも、それはブランドだから欲しかったわけじゃなくて、それ自体がすごく気に入ったから買ったのであります。
ブランドの魅力、それは高いだけあって、品質が良いし、作りは丁寧芸術的、革の加工なんてうっとりするくらいステキです。すぐ壊れる安物と違ってまあ丈夫!
3世代は使えそうなほどのクオリティだし、やはり!イタリア、フランスはあなどれませんわね。
でもね、しつらえが良くてもやはりデザインと模様、色は大事! コスパも大事です!
それと私は、ただの飾り物、置物には愛が薄いです。
花とか絵とかも飾るけど、基本「花より団子」、家庭菜園はするけど花はねえ~。
玄関辺りにバラは植えてるけど、ほぼ放置プレイで気配りなし。毎日手間暇かけて、日照時間が少ないからと、植物用育成ライトまで買ってあげる野菜とは大違いですね(笑)。
「役に立つ」かどうか、ってことが最重要です。生活の中で使えて、なおかつ、デザインとか品質とか使い勝手のいいものが好きです。たとえると「ツボはあまり好きじゃないけれど、花瓶は好き」ってことかしら(笑)。
そう考えると腐った鯛は食べられませんからね。でも、新鮮なサンマやイワシは、おいしく食べられる。やっぱそれが大事よね♪
「有閑倶楽部 ウエディングエクスプレス」コーラス2002年4月号扉
取材・文/佐藤裕美