ホストにハマってるそこのアナタ。ホストに投資しても、ハイリスク・ノーリターン＋借金だよ

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり　漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます！

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最近、ホストに大金を貢いで、身を滅ぼす女子が増えてるって話題よね。ホストの甘い言葉に乗せられて、女の子たちが「彼をナンバー１にしなくちゃ！！」って何百万も使うらしいが、人生で初めてチヤホヤされて「姫」扱いされて、舞い上がる気持ちも解らんでもないような…うう～やっぱり解らん！！

まあ、彼女たちの人生の生きる目的が、推しのホストをナンバー1にできたら死んでもいい！ってことなら理解できなくもないけど、お金を作るためにパパ活などして自分を汚して、なのにホストに金づるにされて、資金が切れたら縁も切られるシステムだってこと、どんなバカでも少しは想像できると思うけどなぁ…恋愛が絡むと目がくらむのよね。恋愛ビジネスと言うか、結婚詐欺とほぼ同じか。う~~『バカとハサミは使いよう』って言葉があるけど、一条としてはそこに恋愛も加えたくなるな。

昔、ホストに何千万も使ったというおば様と話したことがあるけど、その頃はホストに溺れる女性はホステスか主婦が多かったらしい。

ホステスの場合、客をチヤホヤするのが仕事だから、ストレスたまるし疲れるのよね。私だってチヤホヤされたいわよってカンジでホスト通いをするそうで、これはストレス解消タイプ。

主婦の方は自分の名前をなくした『迷える子羊』タイプらしい。

結婚したら〇〇さんの妻とか奥さんと呼ばれ、子供ができたら〇〇ちゃんのお母さん、ペットを飼ったら〇〇ママ。挙句は夫にまで「ママ」とか「お母さん」と呼ばれ、最終的には「おい」とかねぇ…誰も名前を呼んでくれない。

そんな時、ホストは「ちゃん」づけで呼んでくれるんですよ！青春時代に呼んでもらった名前！！これは一気に胸キュンになるらしい。歌舞伎町のホスト通いのヤング女子は、『自分の場所がどこにもない』この『迷える子羊』早熟系タイプですね。

人生の迷子の人って、一条思うに、あきれるほど依存タイプ。私の居場所が見つからないって、それ当たり前なんですけど。居場所は見つけて探すものではなく、ましてや誰かがちゃんと用意してくれてるものでもなく、自分でアンテナ立てて、血まなこになって目を開いて吟味して、努力して挫折してまた頑張って作るものなんですよ━━！！

ホストに投資しても、ハイリスクノーリターンの上に＋借金よ。
そんなもったいないことしてないで、自分に投資しよう。“明日の100より今日の50”ばかりやってないで、たくさん残っている未来のためにがっちり自分に投資しなさいよ。

そんなこと言われても何していいかわからないとか言うんだろうけど、とにかく！自分の中のどこかに必ずある可能性を見つけるために、狭い互いの傷口を舐め合うような交友関係から離れて、できるだけいろんなタイプのたくさんの人と接して、自分の世界を広げてみることをおすすめします。