気持ちよく暮らす「生活のしきたり」
しきたり82:携帯電話のマナー
季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!
ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。
教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。
今回は、しきたり82:携帯電話のマナー、についてです。
●気持ちを伝えるための「心づもり」●
相手に自分の気持ちを伝えるには、電話、携帯、メールなど現代の機器がいろいろありますが、昔ながらの手紙、葉書なども、忘れたくないものです。
電話や携帯での会話は、相手を拘束しがちですが、紙に書くだけの手紙や葉書なら、いつ、どこでも、相手の好きな時間に読んでもらえます。
同じようにメールも相手に伝える、現代機器を使った手紙や葉書というわけです。でも、便利な機器も、早いスピードで機種変更が起こっていて、機能はよくなっていても、やはり機械を使いこなせなければ宝の持ち腐れにもなりかねません。
ここはひとつ、現代のメールにも通じる、古くから使い慣れた手紙や葉書を見直してみたいと思います。
しきたり82
携帯電話のマナー
携帯電話は、どんなときでも使用できるのが利点です。が、困るのが電車内でかかってきたとき。かけたほうは相手が電車だとは知りませんから、受け取るほうは小声で「電車内なので折り返し」とすばやく言って切りますが、静まりかえった車内で、何となくバツが悪い思いです。
緊急時、至急連絡時、連絡に時間がかかるなどといった場合に、便利なのが携帯。携帯を持つきっかけとなったのも、聞いてみれば親の病気、仕事で、海外での連絡などといったことでした。
また、重宝するのが、交通渋滞に巻き込まれ、遅刻しそうだ、親戚が危篤状態になった、子どもが事故に遭った、兄弟が入院して手術する、急に胸が苦しく病院に行くので会社を休むなどといったときです。
いまでは、携帯もメールが主流になり、会話での携帯はよほどの急ぎなどでしか利用しない人が多いように思います。といっても、携帯しか伝える手段を持ち合わせない人にとっては、固定電話と同じ、家族や友人とのつながりを持つ手段ですから、長電話は家でする、外出先では電話は手短にすませる、深夜に長電話はしない、相手の立場を想像するなど、これも自分なりの決まりを持つ必要があるでしょう。
次回は、しきたり83:年賀状は自分なりの知恵で工夫する、です。