なんだか名前だけを聞くと、ヨーロッパの良き時代に、立派な髭を蓄え、威厳のある顔で自画像に収まっていそうな伯爵の名前のようだけど、実はありがたくも仲良くしてくれそうなお野菜!
その名は『ロマネスコ』!
ローマ近郊で16世紀頃に開発され(諸説あり)、それぞれの形が、ひいてはそれ全体の形状があまりにも美しいことから、”明確なフラクタル図式”とも呼ばれる野菜なんだそうで。
名前や姿形からロマンが溢れてる!! 溢れすぎてる!!
まあ、美しい!
ロマネスコ、あなたは一体、何者なの??
これまで頂いて食べたことはあっても、実はどんな風に育っていくのか謎がいっぱいだったので、去年の9月5日、畑に植えてみることにしました。
(左側、四株がロマネスコ、右側四株はカリフラワー、その奥はケール。これらを同時期に植えました)
まだまだ暑いよーと汗をぬぐったかと思えば、週末ごとに台風が直撃して、ほうれん草の種が全部流されてしまったりと、ヒヤヒヤする時もありました。
それでもロマネスコはしっかりと根をつけ、養分と水をうまく吸い上げ、ジワジワゆっくり、成長を見せてくれました。
11月のロマネスコ。
この葉の下に小さな蕾(食べる部分)が。
姿を見せずに成長するだなんて、奥ゆかしく控えめな性格(羨ましい)。
12月に入り、外葉を使って霜よけなどのケアをしたのが良かったのか、クリスマスが過ぎた頃、初収穫!
なんとも立派に育った〜!! 虫攻撃もなかった〜!!
自分でもフラクタル図式の野菜、育てられた〜!!
見事な配列すぎて、いつまでも見ていたい〜!!
食べやすくカットするのがもったいない〜!!
でも新鮮なうちに食べたほうがいい〜!!
茹でても蒸しても揚げても、好き好きに楽しめる優れ野菜!
お塩を少量振りかけるだけで、その美味しさは口いっぱいに!
名前に惹かれて近づいてみたロマネスコ、成長過程を見て学んだことが大きな収穫へと繋がりました。
今年の秋も忘れずに植えようと思います!
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
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