前回に引き続き、薬局でいつも感じる素朴な疑問を、すっきり解決していきます!
Q最近よくジェネリックをすすめられますが、本当に大丈夫?
A飲みやすさなども向上しているので取り入れる価値あり
特許が切れた新薬と同じ有効成分を配合した後発薬で、値段が安いことがメリットのジェネリック医薬品。一方で、効き目は本当に同じ? 安くて大丈夫? などの声が。「コーティング剤などが違うだけなので、効き目は一緒。むしろ苦味が抑えられていたり、錠剤を小さくしたり形状を変えたりして、飲みやすさは向上しています。国が負担する医療費も減るので、積極的に取り入れるべき」。新薬と同じメーカーのジェネリックの場合、半額程度になることも。
Qその薬局で取り扱いのない薬は送ってもらえるの?
A事前に薬剤師が服薬指導すれば郵送が可能になりました
「薬の在庫がなければすぐに取り寄せて、近所であれば自宅に届けてくれるところもあります。処方薬の郵送については、医薬品医療機器等法に抵触するため原則的に禁止されています」。ところが、2017年、薬剤師が服薬指導を行ったあとであれば、郵送サービスを行っても問題はないと経済産業省が明言。ただし、送料がかかる場合や、郵送サービスを行っていない店舗もあるので、各薬局に確認を。
Q同じ薬が大量に余っているのですが…
A返品は不可ですが、次の処方の際に調整してもらえます
飲むのをうっかり忘れたりして薬が余ってしまうのはよくあること。「一度受け取った薬は返品不可。同じ症状だからと、家族や他人に薬を分けたりしてもいけません。ただ、次回、同じ薬を処方された場合は、余っていることを薬局で伝えれば、薬剤師が医師に確認して、量などを調整してくれます」。ちなみに、病院で処方された医薬品の使用期限は3〜5年が目安。薬歴などの確認も必要なため、お薬手帳や残薬を持参して薬局に相談してみましょう。
Q処方箋って、いつ薬局に持っていってもいいの?
A期限があります。交付から4日以内に薬局へ
「処方箋には有効期限があり、交付日を含めて4日です。日曜や祝日も含まれるので、早めに薬局へ持っていきましょう」。有効期限を過ぎると、薬局では受付ができなくなり、病院で再発行する必要が。しかも、再発行は保険が適用されず、診察料、処方箋料、薬代が全額自費負担になるので要注意!「再発行でも保険が使えるとなると、ひとつの処方箋で大量の薬を出せることになってしまうので、不正防止のために保険が使えないようになっているのです」
イラスト/かたおか朋子 構成・原文/矢沢美香(STRIPE)