自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップで仕事も恋愛も成功させる
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
シュッとしたフェイスラインは、顔全体を若々しい印象にします。
今回は、「フェイスラインをリフトアップ」して、たるみのない美しい顔のラインにしてくれるツボをご紹介します。
顔のたるみは体重の増減にかかわらず、年々すすみます。とくにリフトアップして顔全体のラインをすっきりさせたい人におすすめのツボは「承漿(ショウショウ)」と「頰車(キョウシャ)」と「和髎(ワリョウ)」の3つのツボです。できれば毎日、肌のお手入れ後に化粧水などを指先につけて、押してください。
さらに気になるのは目の下のたるみ。原因は気・血の両方が虚す疲れ体質に加え、血液がドロドロしていることから生じやすいといわれています。血液循環をサラサラにし、全身にエネルギーを与えるツボを押しましょう。
ツボ押しの前に、まずは表情筋運動をしてみてください。鏡を見て目の下のたるみを本来の涙袋まで引き上げてできる表情を見つける運動です。唇を閉じたまま引き上げ目元で笑うと簡単にできるかもしれません。それを数回繰り返してからツボ押しをするとより効果が出ます。
表情筋の運動の後、「四白(シハク)」と「瞳子髎(ドウシリョウ)」を「四白」「瞳子髎」の順番で引き上げるように大きく息を吐きながらゆっくり押します。
表情筋の運動とあわせて、毎日ツボ押しすると効果的です!
「頰車(キョウシャ)」「和髎(ワリョウ)」
「四白(シハク)」「承漿(ショウショウ)」「瞳子髎(ドウシリョウ)」
「承漿」は下あごの真ん中、くぼんだところにある骨をつかみながら中指を重ね合わせて押します。そのまま骨をつかみながらずらし、あごのライン上で口をあけるときにできるくぼみが「頰車」です。さらにそのまま三指で引き上げて耳の始まり前にあって動脈を感じるところにあるツボが「和髎」で、いずれもゆっくり3秒ずつ押します。
「四白」は瞳の直下2㎝のところにあり、「瞳子髎」は目尻から外側へ1㎝のところにあります。
次回は、さらに高感度をアップさせる「もうひとまわり小顔になる」ツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子