5年ぶりに海外旅行に行って来ました。
若い頃は、無謀にも長いお休みにはちょくちょく旅に出ていたのに、ここのところ、仕事は忙しいは、疲れはとれにくいはで、すっかりご無沙汰に。でも、おでかけ女史組を見ていたら楽しそうで、私も本気のおでかけをするぞ~!っという気持ちに。ということで、5年ぶりにロンドンに。
5年の空白は長かった…。手元に残っていたポンド札を持っていったら、この間に、新札が出てすでに一般商店で受け取ってもらえない、老眼がはじまって地図やメニューが読めない…過ぎ行く歳月の早さをあらためて思い知らされた私です。
この旅で、3つの物語の舞台に出会いました。
大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の「ハリー・ポッター」エリアが話題になっていますが、こちら「キングス・クロス駅の93/4プラットフォーム」は、世界中の「ハリポタ」ファンの聖地とか。前に、ロンドン在住の知り合いから、ブラジルの修学旅行生達が記念撮影していたと聞いたことを思い出しました。
ほら、もう壁に吸い込まれていく~!
と、思ったら、本当は、係りの人がマフラーを貸してくれて、いかにも壁に吸い込まれていく様な演出をしてくれるのです。
まさに瞬間芸! 動画ではバレバレなので、写真で押さえてくださいね。
地下鉄のストのせいで、キングスクロス駅の鉄道を何回も利用したので、壁に吸い込まれていく人(?)を何回も目撃しましたよ。
2つめは、ロンドンで泊まった「ホテル・ラッセル」。こちらはミュージカル「キャッツ」の原作に出てくるそう。
写真を見ると高級そうですが、料金は中程度。急に旅行を決め、ホテルの選択肢が少ないなか、英国らしさを味わえそうなここに。
19世紀末に建てられたビクトリア様式の大きく華やかな建物で、中に入ると、大階段があったり、アーチ状のあしらいが多用されていたり、モザイク床があったり。やはり手の込んだ作りです。キャッツの登場人物(猫)が、ここに住んでいたと聞くと、妙に納得できて、私も思わず “想像の翼” を広げましたよ。
階段の窓には、ステンドグラスがはめ込まれています。ひとつひとつの柄は、たぶん紋章でしょうか。毎朝、朝食のホールに向かうのに、エレベーターを使わずに「は~、素敵だ~」とため息をつきながら、階段をゆっくりゆっくり降りて眺めました。
さて3つ目の物語です。部屋は2階(日本でいう3階)でしたが、その踊り場に「ラッキー・ジョージ」と呼ばれるブロンズのドラゴン像が飾られています。
パネルの解説やホテルのサイトによると。
この「ホテル・ラッセル」を設計したのは、当時の高名な建築家フィッツロイ-ドール。彼は、豪華客船「タイタニック号」の内装も手掛けたのだそうです。そんな彼は2つのドラゴン像を持っていました。ひとつはこのホテルに、もうひとつはタイタニック号に設置したそう。そして…タイタニック号に置かれたドラゴンは、船の沈没とともに海底に沈み、今も大西洋に眠っています。
ということで、この像は生き延びた片割れとして、「ラッキー・ジョージ」と呼ばれるようになったのだそうです。
頭をなでるとご利益があるということで、もちろん、私も頭をなでました。でも、頭をなでるとご利益のある動物像って、日本やアジアの信仰かと思っていましたが、西洋にもあったのですね~。
◆Hotell Russell