皆様、こんにちは。
日中はまだお暑い日もありますが、
すっかり秋の気配ですね。
9月9日は、重陽の節句でした。
満月も美しかったですね。
古来、奇数は縁起の良い陽数、
偶数は陰数と考えられていました。
奇数が連なる日をお祝いしたのが
五節句の始まりだそうです。
「重陽」は、
いちばん大きな陽数(9)が重なることに
由来しているそうです。
菊を用いて不老長寿や繁栄を願うため、
「菊の節句」ともいいます。
(少し強引な気もしますが)
菊といえば、御紋。
いつも近くを通るのですが、
柵の向こうの遠い存在。
ようやく参観が叶い、気分はすっかり
ご招待されたお客様です(^_^)
参観証と身分証明書を提示し、
事前に登録していた情報確認。
バッジを渡され、身につけます。
空港の保安検査場の様に
身体も荷物も検査を受けます。
そして、いよいよ!
迎賓館は、
外国の元首や首相など国の賓客に対して、
宿泊その他の接遇を行う迎賓施設。
場所は、四ツ谷駅より徒歩7分。
かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった
広大な敷地の一部です。
迎賓館本館は、
明治42年(1909年)に建設されました。
東宮御所(後の赤坂離宮)として
明治時代の代表的な建築家
「片山東熊」総指揮の下、
当時の一流建築家、美術工芸家の
総力が結集されています。
日本唯一、
ネオ・バロック様式の洋風宮殿建築。
戦後の国際社会へ復帰後、
外国の賓客を迎えることが多くなったため、
「旧赤坂離宮」を改修して、
迎賓館とすることになりました。
昭和42年(1967)のことです。
改修工事(昭和の大改修)は、
建築家「村野藤吾」監修のもと
翌昭和43年から5年あまりの歳月、
総額108億円の経費がかけられました。
現在の迎賓館は、
昭和49年(1974)に完成。
開館以来、歓迎行事をはじめ
華々しい外交活動の舞台となっています。
また、過去3回の先進国首脳会議も行われ、
重要な国際会議の会場としても
使用されています。
皆様もテレビや新聞で、
幾度もご覧になっていると思います。
平成18年より3年間、
大規模改修工事(平成の改修)を行い、
平成21年(2009)4月より運用を再開。
現在に至っています。
創建時より100年目の平成21年10月、
近代建築としてはじめて、
国宝に指定されました。
建物見学の感想は、ひとこと。
豪奢。
例えるなら、
廊下は海外の五つ星ホテル。
お部屋は鹿鳴館。
そんな印象を受けました。
現在では入手できない円柱大理石。
3m、800kgもあるシャンデリア。
金華山織。
非常に繊細に花や鳥を描いた七宝。
等々。
すべてが素晴らしい調度品。
高度な技術にも圧倒されました。
内部は、撮影不可。
お写真でご紹介できないのが、残念です。
今年は、40周年記念。
例年に加えて、
「東の間」も見学ができました。
それぞれのお部屋には
ボランティアガイドさんがいらして、
説明をしてくださいます。
質問にも丁寧に答えてくださいました。
箇所箇所には、ご案内の方も
立ってくれていました。
豪奢な建物を出て、お庭見学。
建物の側面も拝見しました。
裏側に回ると、主庭。
噴水も国宝に指定されています。
噴水越しの迎賓館も素敵です。
見事な盆栽も拝見できました。
日本的な風景もあります。
見学を終え、バッジを返却。
夢見心地で時間も忘れ、
3時間も過ごしていました。
出張郵便局で記念切手を購入。
ファイルつきです。
お手紙を書く私には、
何よりの記念のお土産となりました。
今回の私の記事をご覧になって、
「行ってみたい!」
と思ってくださった方。
赤坂迎賓館では、
毎夏、一般公開を行っています。
参加には、事前お申し込みが必要です。
希望者多数の場合、抽選となりますが、
是非!
そして、
「抽選はちょっと…
でも、行ってみたい!」
「来年なんて、ずいぶん先のこと。
今年行きたい!」
と思ってくださった皆様。
秋には、前庭公開もあります。
建物内には入れませんが、
事前登録の必要なく、参観できます。
前庭公開開催期間等の詳細は、
決まり次第、HPに掲載されます。
都心にありながら、
迎賓館界隈は緑多く、
お散歩にもピッタリです。
四季それぞれに魅力的ですが、
秋は大人のおでかけにふさわしい
しっとりとした雰囲気が味わえる気が
いたします。
赤坂迎賓館
東京都港区元赤坂2−1−1