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ウイルスと細菌の違いって? 素朴な疑問を洗浄スペシャリストに聞きました

広告/花王

 

手洗いをすることが多くなった私たちですが、「ウイルスと細菌の違いって?」「手を洗うときに注意することは?」など、小さな疑問はいろいろあります。今日は、花王の“洗浄スペシャリスト”皮膚洗浄剤の商品開発を行っている研究員の山本奈緒子さんに、私たちの疑問をしっかり伺ってきました。

山本奈緒子さん/花王株式会社 スキンケア研究所  主席研究員
ハンドソープやボディウォッシュなど、皮膚洗浄剤全般の商品開発を担当して17年。洗浄のスペシャリスト。

 

Q1.ウイルスと菌は違うものなのですか?

ウイルスと菌は病原微生物の代表格で、どちらも様々な病気を引き起こすため、よく混同されますが、ウイルスと菌は性質や大きさなどまったく違うものです。

 

まず性質ですが、ウイルスと菌の大きな違いは、自分の力で増殖することができる自己増殖能があるかないかという点です。ウイルスは自己増殖能を持たず、人や動物の細胞の中に入りこんで増殖します。一方で、菌は人間と同じ「生物」に分類され、自己増殖能を持っています。

 

また、菌には「常在菌」といって人間を守ってくれる菌もあり、私たちと共存しています。一方、ウイルスの大半は共存するものではなく、変異を繰り返しながら感染症などの原因になるウイルスに変貌します。ただし、ウイルスは数え切れないほどの種類があり、たまたま人間の細胞が受容した場合、発症するので、すべてのウイルスが脅威というわけではありません。

 

次に大きさの違いですが、人間がエベレストの大きさだとした場合、細菌は大豆1粒くらい、ウイルスはたらこ1粒以下の大きさになります。

Q2.ウイルスや菌を洗い流したい! 手洗いのポイントを教えてください

目に見えない細菌やウイルスは人の手を介して拡散していくことが多いと言われています。家庭でできる効果的な「手洗い」について、そのポイントをおさえて、細菌やウイルスをしっかり洗い流しましょう。

 

「手洗い」は、石けんやハンドソープを使用し、流水で洗うことが基本です。石けんやハンドソープには、汚れを落とすための主成分として、界面活性剤が含まれています。そのため、水だけで洗うよりも、石けんやハンドソープを使用する方が効果的に、皮脂や汚れと共に手に付着した細菌やウイルスを洗い流して落とします。

 

石けんやハンドソープを使うときは、流水で手をぬらしてから、よく泡立てましょう。石けんやハンドソープはよく泡立てないと、洗浄成分が汚れにうまくなじまず、汚れが残りやすくなります。泡タイプのハンドソープは、手の隅々まで泡が届きやすく、小さな子どもからシニアまで、汚れをしっかり落とし洗いやすいのでおすすめです。
特に、手の甲、指先や爪の間、指の間、親指、手首などは、洗い残しが起きやすい部分ですので、意識して洗うようにしましょう。

 

◆すみずみまで洗える手洗いの方法
6つのステップを30秒以上かけて洗いましょう。

Q3.手指の消毒液の使い方のポイントは? どういう時に使うといいの?

しっかり手を洗ったとは言っても、やはり洗い残しがないとは言い切れません。手洗い後に手指の消毒をする場合は、タオルでしっかり水気を取ってから手指の消毒をしてください。また、水のないところなど、すぐに手を洗えない場合は、手指の消毒をすることがおすすめです。家の中の使いやすいところに手指の消毒スプレーなどを置いたり、外出の際は携帯用の手指の消毒スプレーなどを持っていくと、こまめに消毒できて便利です。

 

手指の消毒液は両手全体に行きわたる十分な量をお使いください。はじめに、両手指先に、消毒液をすりこむのがポイントです。あとの要領は、手洗いと同じく、すみずみまで、を意識してください。

 

参考:手指消毒の手順

基本のポイントを押さえた、手洗いや消毒の習慣を身につけて、手指を清潔にし、新しい生活様式を気持ちよく過しましょう。

 

情報提供:花王株式会社 生活者研究センター「くらしの研究」

 

撮影/山田英博


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