若狭の秘仏 後編
こんにちは。
寺と神社の旅研究家、吉田さらさです。
前回に引き続き「若狭の秘仏」、の後編です。
今シーズンの目玉
高浜町の二体の馬頭観音さん
馬頭観音(ばとうかんのん)は、文字通り頭の上に馬の顔がある像で、
普通の観音様と違って、優しい顔でなく、怒った顔をしています。
一般に、馬はたくさん食べるため、災難なども食べてくれるとされ、
また、昔は乗り物として重要だったため、旅の安全というご利益もあります。
若狭から丹後にかけての地域には、この馬頭観音像が多く、
馬に乗って諸国を巡った聖徳太子にまつわる伝説もあることから、
特別な馬頭観音信仰があったと言われます。
中でも、高浜町の中山寺(なかやまでら)にあるものが有名ですが、
これは33年に一度しか開帳されない秘仏。
前回の開帳の年は平成23年だったので、
もう当分お会いできないと思っていたら、
今回のイベントに合わせて特別に御開帳!
しかも、9月13日(日)~11月24日(月祝)の毎日です。
中山寺ホームページ
高浜町には、馬居寺(まごじ)というお寺にも優れた馬頭観音像があります。
24年に一度の本開帳と、その中間の午年に中開帳があり、
今年はその中開帳に当たります。
公開は、10/18(土)~11/24(月・祝)の土・日・祝。
これに合わせて行けば、前述の中山寺の馬頭観音さんと
同じ日に見比べができます。
中山寺の馬頭観音さんは、きりっと引き締まった迫力ある男前、
馬居寺の馬頭観音さんは、どこかユーモラスな親しみやすい男前。
ポーズも微妙に違うので、よおく見てくださいね。
馬居寺の詳細はこちら
http://www.fuku-e.com/010_spot/index.php?id=112
この地域には、巡りたい寺、拝みたい仏像が
まだまだ数多くあるのですが、ひとつ大きな問題が。
それは、交通の便が悪いことです。
路線バスを使っての移動は難しいので、
何人か集まってタクシーかレンタカーで回るのが一般的です。
しかし、この期間中は、秘仏めぐりのバスツアーが開催され、
効率よく見どころを回ることができます。
バスツアーの参加者にだけ公開される秘仏もあるので、
これを見逃す手はありません。
●おおい・高浜の秘仏めぐりバスツアー
こちらは全部で3コース。
今シーズン必見の馬頭観音を見比べるコースや、
若狭湾クルーズを組み合わせたコースもあります。
日程、コースなど詳細はこちらでダウンロードできます。
仏像だけではない
旅の楽しみ
小浜市に仏像や寺が多いのは、古くから文化的な街だったから。
日本海に面し、また京都にも近かったために、
交通、物流の中心として栄えました。
そのため、市内には、今も、京都を思わせる古い町並みが残っています。
また、漁港でもあるため、海の幸に恵まれています。
鯖、フグ、イカ、カニなど、魚介類をふんだんに使った料理をお楽しみあれ。
写真/福井県文化振興課
「若狭の秘仏を訪ねて 前編」は、 こちら。
吉田さらさ 公式サイト
http://home.c01.itscom.net/
個人Facebook
https://www.facebook.com/
イベントのお知らせFacebook
https://www.facebook.com/