先日、佐賀県の唐津を訪ねながら、呼子(よぶこ)まで足を延ばしてみました。
唐津から呼子までは、車で30~40分ほどの距離です。
また、伊万里や有田などの窯場も唐津や呼子から近いことから、この辺りを訪れる方は殆どがこれらの町をぐるりと巡られることが多いとか。
さて、呼子の町を知らない方でも、「呼子のイカ」という言葉をお聞きになったことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
玄界灘でとれたイカが水揚げ直後にさばかれ、すぐに頂ける・・・という、とにかく新鮮なイカや魚介類が楽しめる港町、それが呼子です。
中でも、特産品が並ぶ「朝市」がとても有名ですので、行ってみることに。
狭い道を進んで行くと、道の両脇には海産物を売るお店がたくさん。
お客さんも続々と集まり、とても賑やか!
あちらこちらから、お客さんと店主たちの賑やかな話し声が聞こえて来て、とても活気がありました。
この朝市の歴史は捕鯨で栄えた江戸時代に遡り、鯨肉や鮮魚などと近郊農家の作る農産物との物々交換が始まりだったようです。
歴史のある朝市なんですね。
港に着いた船からは、早速イカが陸に上げられており、
近くの飲食店の調理師さん達が、直接イカを覗き込んでいる風景なども見られました。
これが当日のお昼にはお料理として出されるのでしょうから、驚くほど新鮮な訳です!
一方、こんな光景も!
イカの一夜干しを作っているのだそうですよ!
これ、メリーゴーランドのように回っているんです。しかも割と速めの速度です・・・。
海と山に挟まれた小さなこの街は、晴天に恵まれたことも相まって、ブラブラと散策するのにはもってこいです。
歩いていると、ひときわ立派な建物を見つけました。
江戸時代から明治初頭にかけて、8代170年間に渡り呼子を拠点に捕鯨業を営んでいた鯨組主・中尾家のお屋敷です。
当時、その繁栄ぶりは殿様をも凌ぐとも言われたとか。
呼子は今でこそ「イカ」で有名ですが、江戸の当時は捕鯨の町で栄えた町だったですね。
現在は主屋だけが残され、捕鯨の歴史を伝える資料館となっています。
散策の休憩にはイカのファストフードを。
「萬坊」さんのやりいか下足天と、いかしゅうまいです。
下足天は、注文をするとその場で揚げて下さるので、フワフワカリカリとした美味しい下足天が頂けて幸せでした。
早朝でしたので、レストランでイカの活造りにご対面!といかなかったことが悔やまれますが、次回のお楽しみに取っておこうと思います。
この他にも、イカをまるごと使った「いか一本寿司」なるものもあるようですので、お腹を空かせてまたいつか訪ねたいと思います。
晴れた日曜の早朝の散策にピッタリの「呼子の朝市」でした。
◆鯨組主 中尾家屋敷
http://www.karatsu-kankou.jp/nakaokeyashiki/
◆唐津観光協会
http://www.karatsu-kankou.jp/index.html