ご近所に住むかつてのママ友二人と、蔵造りの町並みが人気の「小江戸 川越」に行ってきました。おしゃべり目的のおでかけ、何も決めずに電車に乗って川越に向かい気ままに3時間の町歩きを楽しみました。
JR川越駅に着いたのは正午ごろ。蔵造りの建物が立ち並ぶメインストリート「一番街(蔵通り)」まではちょっと離れていますが、急ぐ必要もないので歩いていくことに。
「クレアモール」「大正浪漫夢通り」など賑やかな商店街を通るので、お店を見ながらぶらぶらと歩いていけばそれほど距離は感じません。
「大正浪漫夢通り」を歩いていると、人の出入りの多い神社がありました。
ちょっと寄り道して境内に入ると、そこには「運試し輪投げ」や金運UPの「銭洗い弁財天」、さらには健康チェックができる「足ふみ健康ロード」がありました。
輪投げに挑戦。心願成就運・金運・健康運をめがけて3回輪を投げましたが、心の込め方が足りないのか欲張り過ぎなのか、残念ながら輪は1つも入らず…。1つでも入れば運が開けるということでしたが。
気を取り直して隣の「銭洗い弁財天」へ。輪投げでは縁のなかった金運UPもこちらは確実、ザルに入れたお金に水をかけるだけですから(笑)。
石を敷き詰めた足ふみロードはトライしませんでしたが、靴を脱いで石の上を歩いていた人は「痛い、痛い」と言いながらも顔はにこやかでした。
お参りをした後で町歩きパンフレットを見て、ここは開運・縁結びの神さまを祀る「川越熊野神社」だと知りました。地元に人々に親しまれている神社で、毎年12月3日には「酉の市」が開かれるそうです。
熊野神社で気分を上げて、いよいよ江戸時代に川越城の城下町として栄えた「一番街」エリアに。黒い壁に豪華な屋根瓦の蔵造りが並んでいる様子は確かに江戸時代にタイムスリップしたかのようです。どっしりとした屋根に風情のある看板が何ともいい感じです。
日曜日ということもあって、人がいっぱい。お店で面白いものを見つけて立ち止まると、すぐにお友達を見失ってしまいます。
大通りを少し入った所にある雰囲気の良いカフェで遅めのランチをすませ、次に向かったのは「寺町通り」にある「松本醤油商店」。川越駅の観光案内所で手に入れたチラシの「醤油蔵 見学」の文字にひかれ、訪れてみました。
蔵見学は土日祝の13時、14時、15時に開催、10分前に店の前に集合すれば見学できます。
醤油蔵には江戸時代から180年間受け継がれてきた巨大な杉桶が並び、芳しい醤油の香りが漂っています。
案内の方から蔵の歴史や伝統的な製法を今なお守り続けていることなどの話をお聞きしました。桶が1つ壊れて今は39であることやコンビニチェーンの焼きおにぎりに醤油を提供したら、すぐに桶一つ分の醤油がなくなってしまったなどここだけの話もあって楽しい20分間の醤油蔵見学でした。
この蔵でつくられた醤油は「はつかり醤油」という名で売られています。生産量が少ないために一般の市場にはあまり出回っていないそうです。
見学後に「はつかり醤油」と「甘露醤油」、そして「はつかり醤油麹」と「鶏削り節(川越の乾物屋「轟屋」のヒット商品、鰹でなくて鶏のところがポイント)のはつかり醤油」を購入しました。丹精込めてつくられているお醤油だからでしょうか、香りが高くまろやかで優しい味です。重いからと小瓶を購入したのが悔やまれました。
醤油蔵見学の後は、一番街に戻って町のランドマーク「時の鐘」へ。やぐらのような木造の鐘楼で、蔵造りの建物にピッタリはまっています。350年以上前から時を告げてきて現在の鐘楼が4代目とか、1日4回(午前6時、正午、午後3時と6時)に時を告げます
そろそろ来た通りを戻ることに。そこで目についたのが、明治大正時代のレトロモダンな建物。蔵造りと不思議とマッチしていて、川越の町の奥深さや歴史を感じさせます。
お土産に老舗菓子店の「亀屋」で芋羊羹を買っていると、帰りの時刻を告げるかのように午後3時の鐘の音が聞こえてきました。
川越には菓子屋横丁や喜多院など見どころがたくさんあります。それらすべてを見ることはできませんでしたが、いつもと違う雰囲気をちょっと味わっただけでも気分転換になったとみんな大満足。帰りの電車では次はどこに行こうかという話題で盛り上がりました。
■小江戸川越観光協会