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醤油会席の宿で、日本人に生まれた幸せに浸る

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。

 

今回は、瀬戸内国際芸術祭のアート作品を巡る旅の際に宿泊した小豆島の素敵な宿、「島宿真里」のご紹介です。

小豆島に行くにはいくつかの方法がありますが、わたしは高松空港まで飛行機で行き、高松港に移動してフェリーで渡りました。たくさんの島影が重なる瀬戸内海を眺めながら、およそ1時間の船旅です。

小豆島は上から見ると牛のような形をしています。わたしたちが乗ったフェリーは、その首に当たる部分にある土庄港に着きました。島宿真里は牛の後ろ足の付け根くらいにある苗羽というエリアにあります。

 

小豆島には、オリーブ、胡麻油、そうめんなど数々の特産物がありますが、この苗羽は醤油造りが盛んな地域で「醤の郷」とも呼ばれます。

 

高台から眺める「醤の郷」の風景です。黒い屋根は醤油の醸造所の建物です。

 

 

「島宿真里」は、醤油蔵が建ち並ぶ通りを抜けたところにあります。

現在の店主のお母様が50年ほど前に始められた宿で、全8室。お母様は民宿として始められたのですが、それを受け継いだ形で、古きよき趣きを感じる佇まいが魅力です。

お部屋はひとつひとつ、間取りや眺めが違います。

 

わたしたちは、山と里の風景が望める2階のお部屋に泊めていただきました。居間、ベッドルーム、内風呂、ベランダなどがあるゆったりとしたスペースで、旅の疲れを癒します。

上の写真はお部屋のベランダからの眺めです。醤油蔵の向うに海が見えています。

 

お部屋でくつろいでいると、ウェルカム・スイーツが運ばれてきました。

手作りのあんみつと冷たいお茶。暑い日に嬉しいお心遣いですね。

 

 

夕食前にお風呂に入りましょう。お風呂の選択肢は、内風呂、貸し切りの外風呂の2つです。

 

こちらのお風呂は「メタけい酸」という美肌成分を含む自家源泉です。内風呂はお湯を溜める式ですが、かけ流しの源泉の湯を楽しめます。その上、日本酒をたっぷり入れて酒風呂にできます。湯上りには、アメニティのオリーブオイルをお肌に塗って、さらにしっとり。

 

こちらは貸し切りの外風呂。2つあり、どちらも露天風呂つき。

すっかり時間を忘れて長湯してしまうほどの気持ちよさです。

 

 

いよいよお楽しみの夕食が始まります。この場所でしか味わえない「醤油会席」。小豆島で400年以上続く製法で造られたお醤油で、地元産の魚、肉、野菜をいただきます。

こちらは前菜5点。にし貝黄身酢掛け、瀬戸の蛸など、どれも美味。

 

夏の造り盛鉢 島野菜 木桶醤油 味くらべ

島で獲れた魚介類のお刺身と島産の野菜が華々しく盛られています。

お刺身や野菜は、目の前でドリップしていただいた搾りたての生あげ醤油や木樽仕込みの醤油をつけていただきます。

 

オリーブ牛オリーブ茶葉の燻し焼き。

島の特産品であるオリーブオイルを作る際に出るオリーブの絞りかすが牛さんのよい餌となり、他にはないオリーブ牛というブランド牛になります。オリーブの葉で燻しながら焼かれており、さっぱりとした味わい。

 

 

生姜の胡麻ご飯。

胡麻油の有名なメーカー「かどや」も小豆島の会社です。このご飯は、生姜とそのかどやの胡麻油で炊かれています。さらに白胡麻油をかけていただくと、なぜか、卵かけご飯のような風味になります。

夕食のあとは、館内のショップでお土産探し。

夕食で賞味したばかりのお醤油やそうめん、オリーブオイルなどを購入できます。

 

さて、翌朝。朝食はこちらでいただきます。

お給仕してくださる奥様によれば、以前はご家族が暮らす家の中心的なところで、子育てをこの場所でされたそうです。

 

 

さまざまな野菜料理が並ぶ健康的な朝食。

朝食の説明書き。ひとつひとつ確認しながらいただきました。

 

 

チェックアウトの後には醤油蔵も見学、瀬戸内国際芸術祭のアートを巡りながら、小豆島の残りの部分をドライブしました。美味しいものと美しい風景がいっぱいの小豆島。

 

島宿真里さんは新たに「海音真里」という新しいお宿もオープンなさったので、次はそちらにも泊まってみたいですね。

 

 

島宿真里さんの公式サイトはこちらです。

宿泊料など詳細はこちらをごらんください。

 

 

𠮷田さらさ 公式サイト

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