お参りすれば大開運!
パワー絶大のお不動さんのお寺
こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。
各地の寺や神社をめぐる旅の情報をお届けしています。
今日は、わたしのとっておき開運スポットにご案内いたしましょう。
東京、深川にある深川不動堂。
こちらに通いはじめてかれこれ10年になりますが、
お参りするたびに、必ずや、よい変化が起きます。
自分だけのものにしておくのはもったいないので、
友人もたくさん連れて来ましたが、皆ファンになり、そのまま通い続けています。
昨年は、交通事故に遭って半月間意識不明だった友人のために
ご祈祷していただいたところ、その翌日に「意識が戻った」という知らせがありました。
訪れたのは1月16日。平日ですが人出はまだまだ多く、初詣の雰囲気です。おまけにこの日は、雲ひとつない晴天。その前日が大雨でものすごく寒かったことを考えると、すでに行く前からたいへんなご利益です。
写真提供/深川不動堂
お参り前に、まずは、このお寺の歴史について、簡単に説明しておきましょう。
江戸時代、深川のこのあたりには、永代寺というお寺がありました。
初代市川團十郎さん(海老蔵さんのご先祖)が成田山新勝寺のお不動さんのご利益を得て、不動明王が登場する芝居をしたことなどから、成田山のお不動様が江戸ッ子たちの間で人気になりました。そこで永代寺の境内で、出開帳(でがいちょう 遠い地方のお寺から仏像を運んできて一般公開するイベント、今の言葉で言えば、博物館で行われる『○○寺展』のようなもの)が何度も行われるようになりました。
永代寺はそれによってますます人気となりましたが、明治初頭の神仏分離令により廃寺となりました。しかし、お不動さんにお参りしたい人がまだまだたくさんいたため、明治11年、現在の場所に成田不動のご分霊を祀り、「深川不動堂」として存続することになりました。
旧本堂は、東京大空襲で焼失した前の本堂に変わり、千葉県のお寺から移築されたもので、現在は、「おねがい不動尊」という日本最大級のお不動様が祀られています。身の丈は一丈八尺(約5.40m。これはお不動さんが立った時の身長なので、座っているこの像はそのおおよそ半分の高さ)。縁日、日曜、祭日には、直接お体に触れてお参りできます。
2011年に完成した本堂は、建物の外壁に、不動明王のご真言「ノウマク サンマンダ……」を表わす梵字がちりばめられています。ご真言の始まりは、写真の赤い三角印のところから。もちろんわたしには読めませんが、目で追うだけでも何だかありがたい気分。
写真提供/深川不動堂
本堂内部にはご本尊の不動明王像が祀られ、深川不動堂にお参りする一番の目的である護摩祈祷が行われます。護摩は古代インドの儀礼「ホーマ」を起源とするもので、ご本尊不動明王のお前に設けられた護摩壇に、さまざまな供物と煩悩を象徴する護摩木をくべて、ご本尊に捧げます。燃えさかる火炎は不動明王の智慧そのものであり、煩悩を清らかな願いへと高めて成就させる力を持つといわれています。つまり、火によってわたしたちの心の中にある邪念を取り除いて、ピュアな願いごとを天に届けてくださるのでしょうか。
写真提供/深川不動堂
護摩祈祷は真言宗のお寺でよく行われますが、わたしはこちらの護摩がもっとも迫力があるように思います。耳をつんざくような太鼓の音、大勢のお坊さんが唱える般若心経、そして燃え盛る火。いつも思うのですが、まるでストラヴィンスキーの「春の祭典」を演奏するオーケストラみたい。とりわけ気持ちが落ち込んだ時に参列すると、何だかやる気が湧いてきて、それがやがて開運に繋がるような気がします。
わたしは、心願成就をお願いしました。いただいたお札は、仏壇や神棚、あるいは自分の目よりも高い清浄な場所にお祀りし、毎日、お不動様のご真言を唱えて願いごとの成就をお祈りするとよいそうです。
今回はお正月だったので、お年賀もいただきました。こちらの内仏殿にある宝蔵大日堂の天上画も描かれた日本画家、中島千波さんのデザインによる羊年の手ぬぐいとカレンダー。いい一年になりそうな贈り物です。
まだまだある、深川不動堂の見所や、楽しい参道グルメ案内は、後編で。
深川不動堂
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