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おうちで楽しむ、京の味と物(58)干支の「龍」の京友禅染色のフレームで招く吉祥 西陣千両ヶ辻「京友禅染色工房 南進一郎工房」

小原誉子

小原誉子

「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
京都など、日本の文化・観光情報を伝える
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第58回

「京友禅染色工房 南進一郎工房」

 

2024年の干支の「龍」。京都には、「龍」がいっぱいいるんです。

禅寺など寺院の天井画に踊る「龍」。また神社には、「龍」の絵馬が新年を飾ります。

 

「龍」は、古くから厄を祓い、吉祥の運気をあげる象徴的な存在として愛されてきました。

激動の世界情勢や気候の変動など、さまざまな要因で「なんとなく不安…」と感じる昨今です。そんな気分を一掃するため、新年には「龍」を身近に置きたいと思います。

 

そこで向かったのは、西陣千両ヶ辻にある「京友禅染色作家 南進一郎工房」です。

龍フレーム

 

南進一郎先生は、東京の友禅作家 田中種水さんに師事した後に、京都に戻り独立。1998年に現在の工房兼ギャラリーを、京友禅の中心地 西陣に設けます。世界的なファッションブランド エルメスのスカーフデザイナーに日本の文様指導をなさったり、パリなどで個展も。また、祇園祭の蟷螂山の祭礼品デザインも手掛けられています。

 

伝統工芸の京友禅…その美しき伝統を後世に伝えると共に、より多くの人にその魅力を知って欲しいとの思いから、伝統的な染色技法に、現代のテクノロジーを融合させた独自の技法なども注目されています。

 

 

そもそも伝統の京友禅の技法は、図案作家が描いた図案に沿って糊が置かれ、そこに様々な色を施してゆきます。染料を定着させるために蒸しの作業を行うなど、多くの職人の手を経て完成するのです。京都では、それが分業制で行われています。

 

工房には、伝統の技を駆使した誂えの着物が展示されています。

その美しさと繊細な図案…憧れの視線で眺めます。

 

もちろん、本友禅は、高価な品。着物離れなどが進む今、南進一郎先生は、その工程を本来の京友禅の魅了をそのままに、現代のプリンター技術などで簡素化したインテリアフレームを考案なさいました。

 

それを使ったのは、今回ご紹介する「龍」のフレームです。

友禅の図案を描く部分は、糊置きと金彩を施す部分を、金彩を特殊プリンターで作成。そして、蒸し作業が不要の染料で、その金彩のラインの内側に、丁寧に色を施してゆきます。

どこかユニークな表情をもつ「龍」。それが南進一郎先生ならでは魅力。同じ図案でも、彩色の色で、「龍」の表情は異なり、自分だけの「龍」に出会えます。

 

もちろん染色部分は、南進一郎先生自ら施されてゆきます。

「より多くの方に、京友禅を身近に感じていただきたいものです」と心を込めて…。

 

 

工房の奥にある庭には、大きな松の木が聳えています。

「この姿は、まさに龍ではありませんか?」と先生。

確かに、太い幹から伸びる曲がりくねった枝、そしてその樹皮は、鱗を思わせます。

「この龍は、とてもパワーを感じるんです。それを作品にも込めています」と。

 

なんとなく不安な気持ちがぬぐえない昨今。リビングに置かれた「龍」のフレームが守ってくれそうな気がします。

「龍のフレーム」は、27,500円。アクリル板のフレームなので、軽量で、持ち運びも片手で。万が一落ちても、割れる心配がありません。郵送でも大丈夫。

 

 

工房には、南進一郎先生がいらっしゃることが多く、その作業も見学させていただけます。

「でも、ときたま、いないこともありますから、事前に確認していただけると幸いです」と。

 

「北野天満宮」や「晴明神社」への参拝の折に、町歩きを楽しみながら訪れてはいかがでしょうか?

 

2024年の京都旅では、ぜひ「龍」をお家に持って帰って、厄払いや運気上昇をしたくなります。

 

 

「京友禅染色工房 南進一郎工房」

京都市上京区大宮通元誓願寺下ル北之御門町575

☎090-9040-0325

10時~17時頃まで、不定休

 

 

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