上野から谷中へ
穴場のお花見寺めぐり(後編)
こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。
桜の開花が待ち遠しい季節となりました。
「東京でお花見がしたい」という友達をいつもお連れする、
とっておきの穴場コースのご紹介、上野から谷中、の後編です。
大混雑する上野公園には行かず、
お寺を見ながら谷中霊園を抜けて、最終的には日暮里まで歩きます。
全部歩かなくても、いくつかのお寺を見ていただくだけで、
十分満足していただけるかと思います。
谷中霊園を出たら、少し谷中の町をぶらぶらしてみましょう。
小さなお寺が密集し、あちこちで、このような美しい木を見かけます。
人力車でお花見している人もみかけます。
これは音羽屋さんと言って、谷中専門で営業しているこだわりの車屋さん。
きめ細かな案内をしていただけます。
日暮里駅の向こうにも寺町は続いています。
本行寺は門構えの立派な美しい寺。このあたりは、太田道灌が城を築いたといわれる道灌山の始まりで、景色のよい台地です。月がよく見えたことから、江戸時代には、「月見寺」という風流な名前で呼ばれ、小林一茶も立ち寄りました。
境内には、いろいろな花の咲く木があって季節ごとに和めますが、とりわけ、夕日に照らされる枝垂れ桜が、この世のものとは思えない幻想的な美しさです。
本行寺
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/
JRの線路脇は、諏訪台と呼ばれる台地になっています。ここもお寺や神社が続く道で、特に養福寺の赤い門が目を引きます。東京都心部には珍しい仁王様が祀られる門で、裏側には、広目天と多聞天の二天王像もあります。これは何と、平安時代の作。このコースでは、桜だけでなくすごい仏像まで見られてしまうんですね。
境内は各種桜に彩られています。種類が多いので、長期間楽しめるのがポイント。
養福寺
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/
さて、ここらで日も傾いてきました。
養福寺のお隣にあるわたしの行きつけのカフェ「シャレースイスミニ」で、
ひと休みしていきませんか?
こちらのご主人はスイス人。なので、お店の雰囲気はスイスそのままですが、ハーブガーデンの向こうには墓地が広がっています。お天気の良い日は、テラスでお茶を飲みながら墓地の風景を眺めていると、不思議に癒されます。
お勧めは、手造りパンのサンドイッチ。ケーキもチーズやチョコレートをふんだんに使ったスイスのお味です。夜はチーズフォンデュ、ラクレットなどもありますが、要事前予約です。
http://www.chaletswissmini.com/
吉田さらさ
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