私は国際中医薬膳師で、薬膳をお伝えする立場なのですが日々の食事にあまり大層なことをしておりません。大層なことをすると続かない…ことを経験しているからです(笑)!
毎日続けられているのは薬膳食材を加えた”雑穀ごはん”。「薬膳を始めてみたい!」という方におすすめです。手間なく、続けられる薬膳の第一歩です。
写真にずらりと並ぶのは、日々のごはんに登場する薬膳食材たち。薬膳と聞くと、体に良さそうだけど特別な材料や難しい手順を想像し、ちょっと無理かな…と思われる方も多いかもしれません。そのような方は雑穀ごはんから薬膳を始めると良いですよ!
黒米・蓮の実・玄米の3種をブレンドした薬膳ごはん
火照るお年頃(笑!)更年期世代の私は雑穀ごはんで対策をしています。白米に黒米・蓮の実・玄米の3種をブレンドした薬膳ごはんを毎日食べています。薬膳ではミドルエイジによくある火照りや気持ちにざわざわ、イライラを感じやすくなったら、まずは潤いや血を増やすことを考えます。
【黒米】体の潤いや血を増やすと重宝されてきたのが黒米。炊き上がりがもっちりとしているので冷めても美味しく、お弁当にもぴったり。
【蓮の実】潤いや血を作る原点となる”脾”が元気に働けるよう徹底サポート。”脾の実”とも呼ばれています。Amazonで買え、最近は「業スー」でも見かけるようになりました。
【玄米】胃腸に元気を取り戻します。外皮が硬いのでひと工夫!すり鉢で軽く表面に傷をつけてから炊くと消化しやすくなりますよ。
【白米2合、黒米大さじ1、玄米大さじ1、蓮の実大さじ2。全てを合わせてから浸水(30min)】※水の量は炊飯釜の2.5合のメモリまで。
これらを合わせてミネラルたっぷりの天然塩をパラパラっとして炊飯器のスイッチをポン。あとは炊き上がるのを待つだけ…これなら難しくなく、すぐに薬膳が取り入れられそうじゃないですか?
市販の雑穀米も手軽で便利な存在ですが、自分の体調に合わせて雑穀を選ぶことで、より自分の体にフィットしたごはんが炊きあがります。
梅雨時はお腹の調子を崩しやすい季節なので家族には黒米を緑豆に、エアコンで体が冷えた時にはもち米、皮付き乾燥生姜を加えて炊いたり…何気ないごはんに薬膳をひと匙そえて炊くことで、美味しいだけでなく、体を労り整える“養生ごはん”になります。
雑穀ご飯での更年期対策、季節の不調対策、お手軽簡単にできちゃうのでおすすめです!ぜひ!

東京都 主宰する薬膳教室では世界の料理に薬膳のエッセンスを乗せ、楽しく美味しく体と心を調えていく薬膳料理をお伝えしています。毎日毎時毎分?食べ物のことを考え、趣味、特技も食べること!お料理、雰囲気に郷土の香りがほんわりと宿る温かいお店を探し、都内をグルグルグル・・・・・・。体と心が喜ぶ食にまつわる”おでかけ”を紹介します。