インテリアに興味があったわけではありませんが、好きだなと思うのは、自分が生まれた昭和の時代のあの、雰囲気。
古い茶箪笥になぜかチリ紙(今はティッシュですね)が鎮座していたり、テーブルではなく、丸いちゃぶ台だったり、の、あの感じ。
もはや絶滅危惧種の道具たちですが、見ているだけで、とても心が落ち着く。
やっぱり昭和の時代は日本人の心のどこかに響くものがあるのですね。
さて、ここ魚沼には、そんな昭和時代、そして、もっとさかのぼって、明治、大正、なかには戦後すぐのものまで、古い蔵を解体するときに出た、貴重なお道具たち、布たち、家具たち、そんなものがあふれているお店があります。
知る人ぞ知る、
店主自ら、蔵を解体するところに出向き、蔵主とともに、道具に向き合っています。
だからでしょうか、店内には、とても温かな空気があふれています。
入口の看板はこれ。読めますか?
最初はご実家でお父さんとともに営業されていたと伺いました。
その実家のあった地名が、’はやかわ’。これは、きっと最初の看板なのだろうなぁと、思わず赤い禿げたやかんとともに、パチリ。
写真ではとても表現しきれないほどの、この道具たちの醸し出す空気に、何時間居ても全く飽きることがありません。
この家ごと、連れて帰りたくなるくらいなんです。
まずは、しばし、ご覧ください。
最近は器が充実しています。
古伊万里の色合いのもの。
しかもお値段がかなりリーズナブルです。
古い器でしかも金が使ってあると、塩素系で漂白はできません。
古い蔵から出たいにしえの器たち。店主が一つ一つ丁寧にお掃除します。そして、店頭に並びます。
これらの漆器も状態がとてもいい! もちろん手入れもされています。
器本体と蓋は別売りです。
だって両方とも完璧に二つの器として使えるんです!
他にも古布の種類はとても豊富です。
着物だったものをほぐして、洗いをして、そして、一枚の布にして店頭に並ぶものも多い。
私もこんな素敵な千鳥模様の布を買い求めてきました。
暖簾にする予定!
縁側に干してあるもの、これは襦袢です。
帯もたくさん。
ライナーにもよさそうなものがたくさんです。
なんてモダンな帯でしょう!
窓からの借景。
吹き込んでくる風が心地よい。
店主は、様々なイベントを立ち上げてきた地域活性化の立役者でもあります。
とてもこの穏やかな表情からは感じられないけれど、静かなチカラを感じる方。
古いタンスの前で記念撮影です。
高そうに見えますが、ここに置いてあるモノたちは驚くほどリーズナブル!
店主曰く、
’本当はもう少し価格の高いもの、貴重なもの、作家ものとかも扱ってみたいんです。
でも、まだその域じゃないな、きっとそのうちそんなときも来るのかも。
この自然体にお道具たちも居心地の良さを感じているんだろうなぁ。
私も今日は、茶碗蒸しにする器を買ってきました!
値段が見えますか?
ばらばらで買い求めて、
こんなふうに使ってみます。
わざわざ出向く価値がある、魅力的なお店です。