2016年は大河ドラマ『真田丸』にかかりきりだった三谷幸喜さんですかが、年末に久しぶりの舞台公演がありました。
市川猿之助さんが主演で昭和の喜劇王エノケン(榎本健一さん)ならぬ、エノケソさんを演じる『エノケソ一代記』です。
大掃除やら、年賀状やら、クリスマスやらで何かと慌ただしいなか、
ツリーが飾られた金沢駅をあとにして北陸新幹線で東京へ行ってきました。
乗車しているとあらためて、東京→大阪へいく時間で金沢へ行けるようになったというのは、驚くべき事実ですね。かつては、金沢支店へ転勤してきた方達から陸の孤島と呼ばれていたことがウソのようです。
金沢を出た時は、小雨が降っていて立山は見えなかったのですが、次第に晴れてきて、浅間山もかがやいていました。
さて、今回の舞台の会場は、三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターです。三谷さんのお芝居を観るために、パルコ劇場をはじめ、あちこちへいきましたが、三軒茶屋は初めてでした。お芝居をみる用事がなければ(美術館も含め)降り立つこともなかった駅が、少しずつ減っていくことも楽しみのひとつです。
26階建てのキャロットタワーと呼ばれるビルの3階に舞台があります。
いつもながら、三谷さんの舞台のチケット争奪戦は厳しくて、今回は第一希望がはずれたので、第二希望の二階席となりました。
舞台を上から眺める感じで、多少、演者からは遠いかな、という状態でしたが、真ん中から全体を俯瞰することはできました。
次はいよいよ中へ。
客層は、わりと高めでお芝居好きの奥様方が多いのですが、若い人もけっこういます。真田丸ファンも増えたのか、老若男女入り混じっています。実際、今回の私のツレは、長男と次男夫婦、20代3人でした。
お芝居は、エノケンを崇拝するエノケソ一座が、巻き起こす喜劇なんですが、そこは三谷脚本。夫婦愛や師弟愛などが、散りばめられていてホロリとさせられます。
実は、三谷幸喜さんご自身も俳優として24年ぶりに出演されていて、場内を、沸かせてくれました。
ビジュアルからして古川ロッパさんになってました。(上のチラシ参照ください)
共演は三谷芝居常連の吉田羊さん、浅野和之さん。そして山中崇さん、春海四方さん、水上京香さんでした。吉田羊さんは、新宿のシアタートップスが閉館する際の三谷さんのお芝居に出演されたのを観てから、みるみるメジャーになられて、成長を見守ってきた親のような心境です。(勝手にですけど)
今回、山中崇さんの八面六臂の活躍をみて、ブレイク必至だと確信した次第です。
終了後は、このキャロットタワーには無料でみれる展望台があるとのことだったので、みんなでエレベーターで26階にあがってきました。
クリスマスながら、小春日和の温かい陽射しが、まぶしかったです。
夜景だと、きっともっとロマンチックだと思います。
今回のお芝居は、13:00からのマチネ公演だったので、11:00より営業しているお店をさがして、4人でランチしてきました。
個室があったので、心置きなくおしゃべりしてきました。あまりにもりあがったので、会場入りがギリギリになるといういつもながらの珍道中でした。
お芝居鑑賞後、まずは、次男夫婦と解散し、長男とブラブラしたあと、良い年を迎えることを願って、別れました。だんだん薄暗くなってきたので、思い立って、東京駅までの乗り換え駅だった表参道に一瞬降り立ち、イルミネーションをみてきました。
クリスマスデートのカップルで、ごった返していましたけど、キラキラと輝くイルミネーションがつづく通りは、ステキでした。
今年もみなさまにとってキラキラと光輝く一年でありますように~!
世田谷パブリックシアター
https://setagaya-pt.jp/
エノケソ一代記
http://www.siscompany.com/enokeso/gai.htm
(本公演は終了しています)