スカイツリーも素敵ですが、
昭和生まれの私は、断然東京タワーが好きです。
平成生まれの子たちは、
「タワー↑」と、語尾上げで呼ぶ様ですね。
風薫るこの季節。
東京タワーの前には、たくさんの鯉のぼり。
高さにちなみ、333匹が泳ぐ姿は、圧巻です。
大船渡復興の祈りをこめて、
「大漁旗」と「巨大さんまのぼり」も一緒に上がっています。
(写真・右上部)
広場では猿回しが行われ、賑わっていました。
芸は毎週末、披露されているそうです。
おさるさん、お利口さんで可愛いですね。
先日歌舞伎座で観た
三津五郎さん復帰公演の「壽靭猿」を思い出しました。
東京タワーを後にして向かった先は、
愛宕神社。
23区ででいちばん高い山・愛宕山にある神社です。
お参りに行くにはいくつかルートがありますが、
私はいつも、「出世の石段」を上っています。
「出世の石段」は、
ある故事にちなんで名付けられました。
時は、江戸三代将軍・家光公の頃。
愛宕山に咲いていた梅を家光公が所望。
「とても取りにはいける高さではない」
と皆の腰がひけていたところ、この石段を
パッカパッカと馬で登ってゆき、梅の枝を
家光公に献上したのが、曲垣 平九郎(まがき へいくろう)。
一日にして、
「日本一の馬術の名士」との噂が轟いたということです。
毎回、途中まではとても余裕で上がれるのですが、
最後の5分の1位から急にグンときます。
登りきったところの息の上がり方で、
その日の体調を測っている私です。
午年の今年。
「どんな出世ができるのかしら」
と、密かに楽しみにしている私です。
社殿近くでは、鶯がとても美しい声で鳴いていました。
鶯の声を聞いて、ここでもまた先日観た
歌舞伎「髪結新三」を思い出しました。
どこに行っても、つい歌舞伎と結びつけてしまいます。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
爽やかな初夏の1日。
もちろん、帰りには鰹を買って帰りました。
私の大好きなお散歩コース「東京タワーと愛宕神社」
季節を変えて、別のエピソードとともに
またご紹介したいと思います。