トラブルを感じていなかった人も、春先は要注意!
肌が敏感になったときは どうする!?
肌がカサつく、赤みが気になる、これまで使っていた化粧品が合わなくなった…。春先のトラブルは、 肌の土台からバランスがくずれていることが原因かもしれません。更年期も関係するMyAge/OurAge世代は 実は肌が敏感に傾きがち。美肌のプロから教わった敏感肌からの脱出法をチェックして!
教えていただいた方々
皮膚科医 津田攝子さん
1959年生まれ。自らも 皮膚トラブルに悩み、 それを克服するべく皮 膚科医に。化粧品ブラ ンド「TSUDA SETSUKO」 の製品を開発。津田ク リニック副院長
ビューティサイエンティスト 岡部美代治さん
1949年生まれ。アルビ オンで商品開発などに 携わった後、独立。わ かりやすく信頼のおけ る美容情報の発信を目 指す。「ビューティサ イエンスの庭」を主宰

※このチェックテストは、あく まで自己判断の目安です。ここ で「敏感肌」という結果が出た 場合、使用しているスキンケア 化粧品が合っていないことが考 えられます。敏感肌用に切り替 えても肌あれがおさまらない場 合は、皮膚科医の正しい診断と 治療を受けてください。
チェック項目考案/岡部美代治 (「岡部法による敏感肌チェッ ク」より)
Q1
敏感肌になる 原因は何?
A
ホルモンバランスの変化や ストレス、紫外線などが原因。
「マイエイジ世代に特徴的なのは、赤み が出たり、ピリピリ、ムズムズする、と 訴える敏感肌の方が多いこと」と津田攝 子先生。「これは加齢によるホルモンバ ランスの変化やストレス、春先の刺激な どさまざまな要因によって、肌の潤いを 守る細胞間脂質が減り、皮膚のバリア機 能が低下しているから。バリア機能が低 下すると、肌は内側で水分を抱えきれず に出ていく一方で、乾燥が進みます。外 からの刺激を受けやすくなり、かゆみや 炎症の原因に」(津田先生)。また岡部美代 治さんが注視するのは肌の乾燥。「普段 のスキンケアで油分が不足しているので は? クリームなどでの保湿ケアが不足 すると乾燥し、肌が敏感に傾くことも」
Q2
敏感肌の スキンケア選びで 気をつけることは?
A
水分だけではなく、油分も しっかり補うケアが重要です。
「いちばん大事なのは、バリア機能の修 復です。細胞間脂質やNMF(天然保湿 因子)などが減っているので、これを補 うような、特に水分・油分のバランスが とれたケアが必要です」と津田先生。こ れに加えて岡部さんからは、「敏感肌用 スキンケアは、誰がどんな目的で作った のか、作り手の意図がわかるブランドを 選びましょう」との意見が。敏感肌イコ ール、あの成分はダメ、などと偏った情 報を鵜呑みにしないこと。例えば界面活 性剤などは、入っているか入っていない かの問題ではなく、それが肌に刺激にな らない処方になっているかどうかという、 情報のチェックが必要だそう。「新しい 製品を試すときは、腕の内側などで必ず パッチテストを行って、自分に合うかど うかを確認してから顔に使いましょう。 いきなり顔につけて『これ、大丈夫か な』と不安な気持ちになることが、敏感 肌症状を助長することもあるので気をつ けて」(岡部さん)
次回も、敏感肌にまつわる悩みの対処法について紹介していきます!
撮影/久々江 満〈物〉 構成・原文/國藤直子(STRIPE)