ぺたんこ靴中心の私にとって、坂本さんの「ペタンコ靴しか履かない」宣言は、朗報!
どうしたら、坂本さんのようにおしゃれに見えるのか、勉強させてもらいに行って来ました。
フットワークを軽くしたいから、
デイリーには
ペタンコ靴しか履きません
坂本さんの靴選びのこだわりは〝ペタンコであること〞。
「仕事をしているときに履きたいから、靴は歩きやすさ重視。
今日はヒールが高い靴を履いているから、もう一軒下見に行きたいけどやめておこうってなるのは嫌なんです。
フットワークを軽くすることを考えると、ヒールの高い靴を履くシチュエーションというのが、今の私にはないんですね。
パーティなどの特別な席ではヒールの高い靴を履くこともありますけど、デイリーにはペタンコ靴オンリーです。
若い頃はスタイルをよく見せたいと、ヒールの高い靴を履いた時期もあったけれど、この年代になると、等身大でいいいかな、と(笑)。
その代わりファッションのバランスを工夫すれば、私の身長(158㎝)でペタンコ靴でも大丈夫かな、と思っています」
そんな坂本さんが今愛用しているのはバレンシアガのローファー。
「ローファーだけどトラッドっぽくないところがすごく好き。
ソールがジュートとゴムの2層になっているので履き心地もいいんです。
今日はこの靴に、アマカのニットとザラのスカートをコーディネートしました。
タイトな膝丈のスカートにペタンコ靴を合わせることで、大人ならではの遊び心を感じさせることができるんです。
スカートだからパンプスを履いて…となるとキマりすぎてしまって、50代がやるのはどうかな、と(笑)。
ヌケ感をつくるという意味で、重宝している靴です」

インソールなどを使い、より履きやすくするのが私流です
[右から] ジミー チュウのシルバーのエスパドリーユ、今回着用したバレンシアガのローファー、セリーヌのバイカラーのローファー。「ジミー チュウのエスパドリーユは、去年の夏、買ったもの。夏にシルバーの靴があると、どんな服にも合わせやすいのでおすすめです。エスパドリーユは安いものを選ぶと、50代にはカジュアルすぎ。その点、ジミー チュウのものなら、大人が履いても安心です。この靴には靴ずれ防止用に透明のシリコンを貼ってあります。好きな靴は長く履きたいので、インソールなどのグッズでカスタマイズし、より履きやすくするのが私流。セリーヌのローファーはメンズライクですが、つま先が細く、ポテッとしていないところがお気に入り。ヒールが3㎝くらいあるんですが、私にとってはこの高さが限界(笑)。甲が深く、足をホールドする部分が広いので歩きやすいですよ。素足に履いてもいいし、冬はタイツに合わせても素敵。白い部分が上にあって汚れにくいのもいいですね」
■坂本陽子さん■
1960年生まれ。スタイリスト。ファッション
誌を中心に活躍中。大人カジュアルなスタイ
リングに定評がある。インターネットで「デ
コカジの達人のお店」を主宰し、手作りの
シュシュなどが人気を集めている
http://decocaji.com/
撮影/田淵佳恵
痛くない!「走れるヒール靴」と「大人のペタンコ靴」のテーマをチェック。
MyAge 2014 Summer 発売中です!