まだあまり日本では知られていませんが、マレーシアは奥深きスパ王国!
魅力あふれる選りすぐりのリトリートを、トラベル&スパジャーナリストの板倉由未子さんがナビゲートします。
ボルネオ島にある世界遺産キナバル山。朝焼けに染まる壮麗な姿に感動し、一日が始まる
ウェルビーイングの意味を真に実感するリトリートへ
世界中を見渡しても、マレーシアほどバリエーション豊かなトリートメントが存在する国はないでしょう。マレー系、中国系、インド系、先住民族など、さまざまな民族が平和的に暮らす“文化の坩堝”で、熱帯雨林気候の恵みにより多種多様な植物、花、ハーブが生息しています。人々の自然への造詣は深く、薬効あふれる食事や自然素材を使った独自の伝統療法が各地に根づいているのです。
また、幼少から老年にいたるまで、年齢に応じた美と健康を維持する知恵が、代々親から子へと言い伝えられているため、マレーシアの女性には、婦人科系のトラブルや更年期の症状に悩む人は少ないといわれます。つねに巡りのいい心と体、美しい肌と髪を維持することを心がけ、その術を知っているのです。
マレーシア発YTLホテルズのスパは、各地の伝統療法にインスパイアされたトリートメントを堪能できる秀逸なスパばかり。各文化を反映したユニークな体験は感動的で、よりよく生きるためのヒントを得られるはずです。
ジャングルのパワフルな植物の力で浄化と再生をかなえるマレーシアの健康法
陰陽五行説を基に、食材をトリートメントにも使っているプラナカンの女性たち
つややかな髪はマレー美人の条件。古来マラッカではリンスにライムジュースを使用
トレンガヌは、新鮮なハーブを贅沢に使った最も伝統的なマレー民族療法の地
次回からマレーシア各地でのスパを紹介していきます!
撮影/山口規子、秋田大輔 構成・原文/板倉由未子
協力/マレーシア政府観光局 マレーシア航空