北海道ニセコの日本一の水から生まれたナチュラルコスメ「ICOR」

日本一の雪解け水から生まれたコスメ

北海道西部に位置するニセコは、札幌から２時間ほど車を走らせたところにあります。羊蹄山、ニセコアンヌプリといった名峰の間に広がる美しい大自然に恵まれた場所です。冬になると極上のパウダースノーを目指して、世界中からスキーを楽しむ人たちが訪れます。

(標高1,898メートル。その整った円錐型のフォルムから「蝦夷富士」とも称される羊蹄山。ふもとに広がるのは白樺林)

そんなニセコには羊蹄山から「日本一の水」と称される水が湧き出ています。70年以上もの歳月をかけて、天然のフィルターで濾過された雪解け水は、とてもまろやかで肌あたりも柔らか。その水に惚れ込んだことがきっかけで、2020年春に「ICOR(イコ)」というスキンケアブランドが生まれました。

「ICORは、アイヌ語で宝物を意味します。このニセコの豊かな自然も、素晴らしい水も、そして地球も、そこに生かされている私たちも…、すべてがかけがえのない宝物です。それらの美しさに感謝しながら、魅力を引き出し輝かせたいとそんな想いから生まれたブランドです」とブランドディレクターの宇津木さん。

(羊蹄山の雪解け水は、シロザケの産卵スポットとしても知られる尻別川へと流れる)

私たちの体の60%は水分でできています。私たちの生命を維持するためにも、美しく健やかに生き抜くためにも不可欠な水。だからこそICORは水に着目したのです。

「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山の湧水を使って仕込んだ日本酒と酒粕、北海道で育った米、シラカバ、鮭…etc.と、水以外にも北海道由来の自然に恵みを原料としてセレクト。すべてのアイテムにおいて自然由来成分を90%以上配合。どれも肌質や性別、年齢を問わずに使える設計になっています。

大人の肌を満たすおすすめプロダクトをリコメンド

そんなプロダクトの中から、OurAge世代にとくにおすすめのプロダクトを、ブランドディレクターの宇津木さんにセレクトしていただきました。

Product1:ワンステップで潤い補給と密封ができるマルチミスト

(紫外線などの外的ストレスによる肌の不調や肌あれを防ぎ、バリア機能をサポート。オイルインミスト 50ml ￥3,740／ICOR)

まずはこちら、ブランドを代表する自然由来成分99%の二層式ミスト。配合されているサクシノイルアテロコラーゲンは、加工品製造で破棄される予定だった鮭の骨や皮をアップサイクルしたサスティナブルな原料です。加水コラーゲンの13倍もの保水力で、肌の潤いとハリをキープ。

□肌のツヤとハリ不足を感じる
□季節や体調により肌が敏感になる、荒れやすくなる
□日中に肌の乾燥を感じる、疲れて見える
□スキンケアの効果を実感できない

こんな人におすすめです。よく振ってから肌に吹きかけるとストラス系の心地よい香りとともにミストが広がりスッとなじみ、内側から潤いとハリが満ちていきます。オイルが蓋をしてくれるので、潤いも長時間持続。髪やボディにもマルチに使えるところも魅力。

Product2:濃密な美容成分が潤いと透明感をかなえる贅沢セラム

(根から吸収され、細胞膜を通る白樺樹液は、粒子が細かく肌に浸透*しやすいのが特徴。バランシングセラム 30ml ￥9,900／ICOR )
*角層まで

続いて、春の芽吹きの季節のわずか3週間にしか採取できない、北海道の白樺樹液を贅沢に配合したセラムをご紹介します。「生命の水」「森の看護婦」と呼ばれ親しまれてきた白樺樹液は、肌に必要なアミノ酸や有機酸、ミネラル、糖類を豊富に含有。

□肌の透明感がなくなってきた
□肌のハリが低下してしぼんで見える
□肌あれやキメの乱れが気になる
□疲れが顔に出やすい

こんな人に取り入れてほしい一品。白樺樹液のほかに配合された、透明感やハリが高まるビタミンC誘導体、引き締め効果のあるリフトニン、潤いを与える水溶性プロテオグリカンなど11種類の美容成分が悩み多き大人の肌を若々しく健やかに導いてくれます。

Product3:エイジングの要因である酸化から肌を守るセラムオイル

(ポリフェノール豊富な北海道産のワインが肌を柔軟に、アスタキサンチンが年齢特有の肌の変化にアプローチ。ファビュラスオイル 001 30ml ￥6,600／ICOR)

3品めは、こちらのピンク色のオイル。こちらは非売品のスパのマッサージオイルとして生まれた製品なのですが、うっとりするような使用感に魅せられたお客さんからの要望により誕生。ニセコ産のブドウでつくられたワイン、抗酸化作用の高いアスタキサンチンを配合。この美しいピンク色は原料由来なのです。

□肌悩みが増えてきた
□肌の乾燥とごわつきを感じる
□水分と油分のバランスがくずれがち
□若々しいふっくら肌を取り戻したい

1本で美容液、乳液、クリームの3役をこなすマルチなオイルは、上記のような大人の肌悩みに対応。スキンケアの仕上げに使っても、ブースターとして使ってもよし。オイルなのにサラッとしたテクスチャーでベタつきません。

「バランシングセラムと混ぜて使う裏ワザもおすすめ」と宇津木さん。イブニングプリムローズ(月見草)、ゼラニウム、フランキンセンスなどの香りが、肌のみならず女性の心まで優しく解きほぐしてくれるよう。

ニセコの自然の恵みを食でも提供

2021年にはブランド発信拠点となる旗艦店＆カフェ「ICOR NISEKO」をオープン。羊蹄山の湧き水の流れを感じながら、ニセコの四季を堪能できる自然のためのギャラリーのような空間で、こだわりのフードとドリンクを提供。

ICORのスキンケア全ラインナップのほかに、オンラインストアや他店では購入できない期間限定アイテムも販売。

ICOR NISEKO／北海道虻田郡ニセコ町羊蹄99-3

営業時間：10:00〜17:00 　休み：水曜、年末年始

敷地内に丸くかたどられたガーデンでは、植物を種から湧き水で育て、近隣の農家や施設から破棄される予定だったもみ殻や酒粕を引き取り、堆肥を手作り。ガーデンで採れたハーブや野菜をカフェのメニューにも取り入れています。

ニセコの壮大で美しい自然を敬い愛でる心から生まれた「ICOR」。自分の肌と向き合いながらお手入れをする時間すらも大切な“宝物”なのだと気づかせてくれる…そんな自然の恵みの偉大さに、ただただ感服するばかりです。

ICOR

取材・文／新田晃代