加齢とともに"四角顔化"するというコワイ事実が!
予防と対策のために知っておきたいたるみ新事実を、皮膚科医の慶田朋子先生に解説していただきました。
Q3.加齢で大顔化、四角顔化するのはなぜ?
A.筋肉の肥大、脂肪の減少、
コラーゲンの弛緩、骨やせが4大原因です。
「加齢とともに、顔はたるむだけでなく、大きくなっていきます。まず 20 代頃から肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少し、たるみやすくなります。そして 30 歳前後から起こるのが筋肉肥大。くいしばり癖などによって嚙むときに使う咬筋(こうきん)や側頭筋が肥大したり、あごに力を入れる癖などで下あごのオトガイ筋が発達しやすく、顔が大きくなっていきます。
さらに 20 代後半になると脂肪が萎縮してきて量が減るうえ、それを支える靭 帯 (じんたい) やコラーゲンは伸びてくるため、ハリがなく緩んだ皮膚が下がってきます。特に脂肪が萎縮しやすいのが、頰やこめかみ、額、口まわりです。加えて 30 代半ば頃からQ1,Q2でお話しした骨やせも起きます。こうして土台である骨がやせて脂肪は減るので、皮膚がなだれを起こし、顔が大きく、四角くなるのです」
青い部分=脂肪が特に減るところ(左右とも同様)
ピンクの部分=筋肉が肥大するところ
緑の部分=皮膚が伸びるところ(左右とも同様)
加齢に伴い、皮膚の伸びや筋肉肥大、脂肪の減少、骨やせが起こりやすいのは上のパーツ。
これが大顔化、四角顔化の原因に!
イラスト/平松昭子 取材・原文/和田美穂