髪が細くなって頭皮が目立つ、ふんわり感がなくなってボリュームが出にくくなる、うねりや広がりが加速してスタイリングが決まらない…。
40代、50代と年齢を重ねるにつれ、増えてくる髪の老化悩み。
髪悩みは上手にカバーしたいけれど、今っぽくておしゃれで、いつまでも若々しく見えるヘアスタイルでいたい!
そんなおしゃれとエイジング対策の両立を目指す、大人のための「トレンドヘア」を紹介します。
センスのよさと高い技術で人気の美容師さんが提案する、最新のヘアスタイルとは?
今の髪型に満足できていない人、新しい髪型にトライしたいと思っている人は必見です!
■大人のためのトレンドヘア・ファイル
ぺたんこ髪をレイヤー+パーマでボリュームアップ!
大人かわいいをかなえる、シースルーバングのミディアムヘア
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、橋場陽子さん(43歳・整理収納アドバイザー)。
※2024年7月17日時点でのプロフィールです。
顔まわりにレイヤーの入ったミディアムヘアに、大きめカールのパーマを合わせた、華やかさとかわいらしさを併せ持つスタイルです。
シースルーバング(透け感と束感を出して、おでこが透けて見えるようにした前髪)が今っぽい抜け感を演出すると同時に、小顔見せ効果を発揮。
若見えにひと役買ってくれる、ピンク系のツヤカラーにも注目です。
■おしゃれ見えのポイントは?
シースルーバングは、トレンドに敏感な若い女子の間で流行中。
このトレンドを自然になじむように取り入れることで、コンサバに寄りがちなミディアムカールヘアにカジュアルさを加え、甘さがあるけれど、大人でも痛く見えない絶妙なバランス感のヘアスタイルに。
おでこの肌色が透けて顔の縦ラインを強調するため、フェイスラインのもったり感が気になる丸顔や、顔全体がたるんでベース形になってしまった人の悩みカバーにもおすすめです。
この前髪を作ることで、顔の面積を小さく見せつつ縦ラインを強調して、顔全体の印象をすっきり見せることができるといううれしい効果が!
■【もともとの髪は?】
細くて柔らかいネコ毛。
手間をかけずにふんわり見せられる髪型に憧れます
程よく品のあるファッションが好きで、俳優の石田ゆり子さんのような雰囲気に憧れるという橋場陽子さん。
ヘアスタイルはいつも「大人かわいい感じに」とオーダーしているそう。
ふんわり感が出るようなアイロン巻きやアレンジは苦手とのことで、今回はパーマにトライ。
ダメージが少ないパーマをかけ、簡単なスタイリングで決まる髪型にチェンジしました。
【Before/髪を変える前の橋場さん】
「もともとボリュームが少なくて細い髪質。
年齢を重ねるとともにその悩みが深くなってきて、特に前髪を分けると量が少なくて寂しい感じに。
老けて見えてしまうことが気になっています」と橋場さん。
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット&パーマ】は?
ミディアムのベースにレイヤーを入れ、動きをつけて華やかさをアピール
髪全体は鎖骨上の長さでワンレングスにカット。
サイドはリップラインの延長上の位置で切り込みを入れつつ、レイヤーでつなげ、動きを出しやすくします。
前髪の長さは目の上でカット。
トップの深めの位置から髪を取りつつ、毛束と毛束の間が狭くなるようにカットして、前髪の透け感を引き出します。
ベースには重さを残しながら、レイヤーやシースルーバングで軽やかさを添えた、メリハリのあるスタイルを目指しました。
カットのあとは、髪が傷みにくいエアウェーブというパーマをかけます。
毛先にSカールとCカール、根元から大きくCカールとSカールのミックスパーマをかけておくと、自分で巻かなくても、大きくうねる毛流れが簡単に作れます。
エアリーな動きで髪にボリュームが出て、エレガントな仕上がりに。
※エアウェーブは、専用の機器とロッドを使って、カール形状を瞬間記憶させるパーマです。
ロッドに巻いた内側の髪までオゾンを均一にいきわたらせることで、カール形状を瞬間記憶。
熱によるダメージを防ぎ、髪に負担をかけずにカールの再現性、持続性を高めます。
トリートメント成分を毛髪内部に浸透させて閉じ込め、内部からきれいな髪にする作用も。
■大人のトレンドヘア作り・その2
【カラー】は?
白髪が気になる根元はグレイカラーを使用。
ピンク系カラーで上品なツヤをまとわせて
根元はグレイカラー(ヘアサロンで行う白髪染めのこと)、ほかは通常のファッションカラーを使ったハイブリッド方式。
明るさを保ちながら白髪ぼかしもできる、大人にうれしいカラーテクです。
ベースの色は、ツヤと抜け感を兼ね備えたピンクアッシュブラウンをセレクト。
アッシュはくすみがかった灰色のこと。
全体にチャコールブラウン(くすみ系ブラウン)のローライト(ベースカラーより暗い色)を入れているので、しっとり落ち着いたイメージです。
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
パーマをかけているので、ドライ後にスタイリング剤をつけるだけでOK!
まず、トリートメントムースや水スプレーで髪をウエットにして、パーマ感を出します。
その後、ドライヤーの弱風で6割ほど乾かしてから自然乾燥。
ドライ後に、油分が少なくてセット力のあるトリートメント系のジェルワックスを全体になじませ、毛流れを整えて出来上がりです。
──髪に大きな動きと華やかさを出すにはパーマが効果的。
「パーマをかけると髪が傷むのでは」と心配な人は、上で紹介したエアウェーブのような、ダメージの少ないパーマを選べるかどうか、ヘアサロンの美容師さんに相談してみましょう。
髪のボリュームが少なくてセルフスタイリングではうまく決まらない、ヘアアイロンで髪を巻くのが苦手だし面倒…という人にはパーマがおすすめ。
アイロンなどのツールを使わなくても、スタイリング剤をつけるだけで決まるから、時短できれいになることができてとても便利です!
ふんわりボリューム感ある髪になりたい人はぜひ検討してみて。
【担当した美容師さんはこの方!】
CHIE(ちえ)さん
ヘアサロン「PearL(パール)」 アートディレクター
確かな技術と丁寧な施術、親しみやすいキャラクターで、雑誌やセミナー、ブライダルヘア&メイクなど多彩な場で活躍中。
トレンドを踏まえた最新のデザインはもちろん、髪のクセやコンプレックスを生かしながら毎日簡単に作れるスタイルを提案してくれます。
40代、50代ならではの悩みを、同年代なので気軽に相談できるのもうれしい!
【今回担当した美容師、CHIEさんのいるヘアサロンはこちら】
PearL(パール)
東京都渋谷区恵比寿西1-32-3 トラッドゴード代官山C
公式サイト:https://www.pearl-salon.com/
特別感がありながらも、心地よいヘアデザインを大切にしてくれるサロン。
一人一人の「その人らしさ」に寄り添いながら、常に新しい試みを提案。
飽きさせない技術とこだわりのケアで、安定感のあるトータルビューティをかなえてくれます。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/広瀬あつこ 取材・文/斉藤裕子