明るいインナーカラーが映える、コンパクトなスクエアボブ。
大人も無理なく楽しめるモードスタイル!
髪が細くなって頭皮が目立つ、ふんわり感がなくなってボリュームが出にくい、白髪が目立ってきた、うねりや広がりが加速してスタイリングが決まらない…。
40代、50代と年齢を重ねるにつれ、増えてくる髪の老化悩み。
また、肌のたるみや緩みなども出てきて、フェイスラインや顔の印象が変わり、似合う髪型も変わってきます。
髪悩みや顔の老け印象は上手にカバーしたいけれど、今っぽくておしゃれで、いつまでも若々しく見えるヘアスタイルでいたい!
そんなおしゃれとエイジング対策の両立を目指す、大人のための「トレンドヘア」を紹介します。
センスのよさと高い技術で人気の美容師さんが提案する、最新のヘアスタイルとは?
今の髪型に満足できていない人、新しい髪型にトライしたいと思っている人は必見です!
■大人のためのトレンドヘア・ファイル
ハイライトカラーの見え方で表情が変わる「2WAYボブ」。
タイトなシルエットに仕上げて、大人のモードスタイルに
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、武田ゆかりさん(45歳・ヘアケアメーカー PR)。
※2024年8月7日時点でのプロフィールです。
大人世代にも人気上昇中のハイトーンカラー。
白髪ぼかしで使われることが多いテクニックですが、今回は、よりおしゃれ感が際立つ部分的なインナーハイライトにして、遊び心を後押し!
デザインカラーを生かすため、ヘアスタイル自体はシンプルなスクエアボブに。
エイジングによるうねりを抑えるため、ストレートアイロンを使って、真っすぐな髪にスタイリングするのがおすすめです。
■おしゃれ見えのポイントは?
トレンドのひとつになっている、ナチュラルな大人っぽい色のハイトーンカラーをおしゃれに取り入れました。
髪全体を明るくするわけではなく、こめかみから下の耳のまわりに、ハイトーンでカラーを入れたデザインに。
スタイリング次第で印象が変わるので、合わせるファッションの幅も広がりそうです。
■【もともとの髪は? したい髪型は?】
野暮ったく見えがちなボブ。
気になるフェイスラインをカバーする長さは死守しつつ、細部にこだわってアップデートしたい
「若い頃はショートヘアだったのですが、年齢を重ねるにつれ、フェイスラインの形に変化が出てきたので、それをカバーするために今はボブにしています」という武田さん。
年々、うねるクセが目立つようになり、いつも重さを残す髪型にして、クセを抑えるようにしているのだとか。
【Before/髪を変える前の武田さん】
「毛先が内巻きになってしまうクセもあり、そうするとなんだか野暮ったい雰囲気になってしまうんです。
モノトーンなどハンサム系のファッションが好きなので、ヘアもマニッシュにしたいのですが…」と武田さん。
そこで、デザインカラーとカットラインを工夫して、武田さんの理想に近い、グッとあかぬけて見えるボブにチェンジしました。
■大人のトレンドヘア作り・その1
【カット】は?
毛先と肩の間に空間を作ってすっきり見せ。
パツンとしたカットラインで、ハンサムな雰囲気に
全体の長さは肩より少し上にして、髪の裾のほうは、直線的なライン感を出すカットで、切りっぱなしの状態に。
レイヤーは入れずに重さを残し、ツヤとまとまり感を重視。
前髪は、頭頂部の後ろの深い位置から薄めに取り、前髪の中央だけ少し短くして眉にかかる位置にすることで、シースルーバングになるようにデザイン。
※「シースルーバング」とは、透け感と束感を出して、おでこが透けて見えるようにした前髪のこと。
そのままフルに下ろすと、厚め前髪になる、2WAYバングです。
■大人のトレンドヘア作り・その2
【カラー】は?
耳のまわりに入れたハイトーンのインナーカラーで、おしゃれな抜け感を演出!
こめかみから下の耳まわりの髪は、ブリーチで明るくしてから、グレージュ(グレイッシュなベージュ系)のカラーをオン。
ここだけハイトーンで明るくした、ハイライトにしています。
髪全体は、赤みが出にくいグレー系をミックスした、落ち着いたトーンのカラーでカラーリング。
「白髪染めではなく、白髪も染まるカラー剤を使うことでダメージを少なくするのが、大人の髪をカラーするときのコツです」と井上さん。
髪が傷みにくいカラーをすることで、健やかな印象のきれいな美髪に仕上がりました。
■大人のトレンドヘア作り・その3
【スタイリング】は?
ストレート+ツヤ感で辛口モードな雰囲気に。
サイドの耳かけでも印象チェンジができます。2WAY感を楽しんで!
最初にヘアオイルを全体になじませて髪を保護してから、ストレートアイロンを髪全体に優しく通して、真っすぐにします。
毛先は内巻きにしたり外ハネにしたりせず、ヘアアイロンをそのまま下に向けて通します。
仕上げに、ツヤの出るトリートメントスプレーを、薄くベールをかけるように吹きつけ、ツヤと潤い感をプラス。
前髪は、ヘアバームを両手につけて、軽くかき上げてから、中央部分の髪だけ下ろし、シースルーにします。
今回、サイドの髪は下ろしたままですが、耳にかけるとインナーカラーが強調されて、また違った印象を楽しむことができます。
【終わりに】
マンネリになりがちなボブヘアに変化をもたらしたいときは、今回のようなカラーのデザインを取り入れると気分が変わりそう!
武田さんも、「きちんと感がある中に、マニッシュなニュアンスもあって、今以上に服とのトータルコーディネートが楽しめそうです」とにっこり。
髪を結べば、耳まわりのインナーカラーが見えて、また違った表情が生まれます。
おしゃれの幅が広がる素敵なスタイルですね!
【担当した美容師さんはこの方!】
井上博美(いのうえ ひろみ)さん
ヘアサロン「CANAAN hair salon 銀座店(カナン ヘアサロン 銀座店)」
アートディレクター/トップスタイリスト
ファッション誌、美容業界誌などのヘア&メイクで活躍するほか、美容商材を扱うメーカーやディーラーが主催するコンテストで数々の賞を受賞。
ショートヘアやパーマのスタイルに定評があり、短時間でできるアレンジ&セットを組み合わせたセミナーも多数行っています。
ヘアアレンジが苦手な人でも相談できる、頼れる美容師。
【今回担当した美容師、井上博美さんのいるヘアサロンはこちら】
CANAAN hair salon 銀座店(カナン ヘアサロン 銀座店)
東京都中央区銀座3-2-11 GINZA SALONE 10F
公式サイト:https://www.canaan-salon.jp/
受講者数10万人以上のヘアカラーセミナーを開催する実力派サロン。
カウンセリングをしてからオリジナルカラーレシピを作成し、髪のダメージの進行度合いによってカラー剤を塗り分けるという、極上のヘアカラーを提案。
白髪染めや白髪ぼかしハイライトも安心しておまかせできます。
高いカット技術で、希望のスタイルをかなえてくれます。
撮影/青柳理都子〈人物〉 メイク/杉山えみ 取材・文/斉藤裕子