カジュアルとエレガントが絶妙に共存する、今どきの外ハネ・ミディスタイル。
薄毛や白髪をカバーして小顔見せも可能に
今回、ヘアモデルになっていただいたのは、永田久留美さん（48歳・アパレル会社 PR）。
※2024年11月19日時点でのプロフィールです。
分け目や顔まわりの髪が薄くなると、寂しく見えるばかりでなく、顔が大きく見えてしまうことも。
年齢を重ねると、顔のたるみも加速し、どうしても間のびした印象になってしまうのも気になるところ。
顔まわりの寂しさや顔の間のび感をカバーするには、前髪を作るのが得策ですが、長さのある前髪だと厚さが出にくいため、カバー効果が薄れてしまいます。
そこで、人気ヘアサロン「BEAUTRIUM 広尾」の美容師、目黒沙織さんは、やや厚みのあるショートバング（短い前髪）にして、寂しく見える髪の生え際を隠しつつ、おしゃれに見えるヘアスタイルを提案してくれました！
■おしゃれ見えのポイントは？
顔まわりの髪を変えるだけでグッと若々しく。
大人でもイタく見えないショートバングは「なじみよく」がキーワード
眉上の長さのショートバングと、顔まわりに入れたレイヤーが若々しさのポイント。
薄くなった生え際や分け目をカバーしつつ、気になるフェイスラインも上手に隠して「小顔見せ」を演出します。
顔まわりに段差のある毛束があるため、顔にアクセントがついて、メリハリが生まれます。
■もともとの髪は？
前髪をリップラインくらいまで伸ばしていたものの、「髪のボリュームが少なくなって、髪の生え際や分け目が目立ってしまっていたので、うまく隠せないかなと思っていました」と永田さん。
細くて多い髪質だそうですが、10年くらい前から髪質が変化してきて、パサつきがひどくなってきたのだとか。
寝グセがつきやすく、ストレートアイロンを使ってスタイリングするのが日課なのだそう。
【Before／髪を変える前の永田さん】
「髪のボリュームの減少とともに、白髪が目立ってきたのも気になっています。
白髪を目立たなくするため、最近はずっと明るい髪にしています。
でも根元が伸びてくると、どうしても気になってしまって…」と永田さん。
いろいろな悩みを解決するヘアスタイルを、長年、ヘアを担当してもらっているという目黒さんにおまかせすることに！
■大人のトレンドヘア作り・その１
【カット】は？
分け目を作らないショートバングでボリュームを出し、
レイヤーのニュアンスで「華やかさ」と「小顔効果」を手に入れて
全体の長さを鎖骨の下2cmくらいに設定し、やや前下がりにカット。
外ハネになるよう、フラットな切りっぱなしにしたスタイルに。
顔まわりと、そこに自然につながるようトップにレイヤーを入れて、アクセントに。
軽すぎる質感にはしたくないので、後ろはレイヤーを入れずに重さを残します。
前髪はトップのやや深めの位置から取って、眉上の長さで短めにカット。
前髪を流しやすいよう、斜めにグラデーションを入れています。
こうすることで、分け目が目立たず、若々しい印象に。
※グラデーションとは、髪の毛先につけた、密で細かい段差のこと。
大人の髪は、カットラインを自然に「なじませる」のがポイント
前髪も顔まわりのレイヤーも、カットラインがはっきり出すぎないよう、ぼやけるように調整して、毛先をなじませます。
これが、大人でも「イタく見えない」ヘアスタイルにするための秘訣。
「もともと面長な永田さん。ショートバングだけだと、お顔の印象がなんとなく間のびして見えてしまうため、顔まわりにレイヤーを入れてアクセントに。
かわいらしさとクールさがちょうどいいバランスになるだけでなく、メリハリが生まれて小顔効果もあります」（目黒さん）
■大人のトレンドヘア作り・その２
【カラー】は？
ブリーチハイライトを入れたベージュカラーで、透明感のあるあかぬけた雰囲気に！
伸びてきた白髪を目立たなくする効果も
全体に細いブリーチハイライトをたくさん施し、ベージュ、ブラウン、バイオレットをブレンドしたスムージーベージュでカラー。
ブリーチ後の黄みを抑え、髪を柔らかくなめらかな質感に見せてくれる効果が期待できる色みです。
グレイカラー（ヘアサロンで行う白髪染めのこと）を使わず、ファッションカラーで仕上げているので透明感も実現。
「どんなカラーの服にも合う、ニュートラルなベージュカラーです。
明るいトーンの服にも映えるし、ブラックやグレーなどダークトーンの着こなしのときは明るい髪色が差し色になり、あかぬけた雰囲気になりますよ」（目黒さん）
白髪が伸びてきても、ハイライトとなじんで、素敵にぼかしてくれるのもうれしい！
■大人のトレンドヘア作り・その３
【スタイリング】は？
ストレートアイロンでサラッと外ハネに。
作り込みすぎないから時短もかないます
ストレートアイロンで、毛先は外ハネ、顔まわりは内巻きに。
どちらもカールをつけすぎないよう、サラッと熱を通す程度にしましょう。
パサつきやうねりが気になる人は、ヘアアイロンで熱を加えると、まとまりがよくなり、ツヤも出ます。
スタイリング剤は、オイルとバームを1:1になるように取り、両手のひらで混ぜ合わせます。
手ぐしで髪全体になじませつつ、前髪と顔まわりのレイヤー部分につけて束感を作れば完成です。
【終わりに】
アパレル会社のPRという職業柄、ヘアスタイルとファッションのトータルコーディネートに気を遣っている永田さん。
「カジュアルなファッションのときでもきれいに見せたい、という私の願いがかなった髪型です」と笑顔に。
ヘアスタイルはポジティブな気持ちをもたらしてくれる、大事なパーツ。
カットやカラーでイメチェンして、新しい自分を見つけて楽しみましょう。
【担当した美容師さんはこの方！】
目黒沙織 さん
ヘアサロン「BEAUTRIUM 広尾（ビュートリアム 広尾）」 マネージャー
丁寧なカウンセリングから導き出される、髪質やクセを生かしたスタイル提案に定評あり。
日々のスタイリングが楽しくなるようなヘアデザインを提供してくれること間違いなし。
さまざまな髪悩みにも真摯に応えてくれます。
【今回担当した美容師、目黒沙織さんのいるヘアサロンはこちら】
BEAUTRIUM 広尾（ビュートリアム 広尾）
東京都港区西麻布4-14-12 シェ麻布 1F
公式サイト：https://beautrium.com/
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撮影／青柳理都子〈人物〉 メイク／広瀬あつこ 取材・文／斉藤裕子
