「幸せ美人顔」メイクのカリスマ、レイナさん。
目をくっきり大きく見せる「アイライン」テクで
引き締まってキラキラした印象のまなざしに!
大人になると、目をぱっちり開けているつもりでもどこか眠たいような、やる気がないような、ぼやけた目元に。
それは上まぶたがたるんだり、緩んだり、ヨレてハリがなくなってしまうからです。
そんな老化サインに悩む40代、50代はどうしたらいいのでしょう?
同じOurAge世代でもあるレイナさんに、メイクでの解決法を教えていただきました。
レイナさんは、プロのメイクアップアーティストとして第一線で活躍しながら、自身のプライベートサロンで長年にわたって一般女性にメイクレッスンを行ってきた、美人顔づくりのカリスマ。
そのメイク術は、メイクに苦手意識を持つ女性でも簡単に実践でき、見違えるようにイキイキとしてメリハリ感がアップすると評判です。
レイナさんは、40代、50代になったら、まつ毛の生え際にインサイドラインを入れるのが必須だと言います。
「アイラインを、まつ毛の根元の『上側』に、目頭から目尻まで線を描くように入れている方が多いと思います。
20代、30代の頃は、目元が引き締まっていたので、この『上側』に入れるアウトサイドラインが効果的でした。
でも40代、50代になると、この描き方では、緩んだまぶたがラインにかぶさって、アイラインが隠れてしまったり、目から浮いたように見えてしまう場合がほとんどです。
そこで、40代、50代になったら、アイラインの入れ方を根本的に変える必要があります。
大切なのは、まつ毛の根元のきわに『内側』からインサイドラインを入れること。
これは実は40代、50代に必須のメイクテクニック。
自分がメイクするときも必ず入れますが、40代、50代の方をメイクするときに、インサイドラインを入れないことはほぼありません。
(ごく稀に、目の形によっては、インサイドラインを入れないほうが目が大きく見える方がいるので、その場合は入れないこともあります)
初めての方でもコツを覚えれば簡単に描けますので、ぜひ覚えて、くっきり&イキイキとした目ヂカラを手に入れてくださいね」(レイナさん)
今回のテーマは、「大人のアイライン」テクニック。
まつ毛の生え際と粘膜の隙間を埋める
「インサイドライン」を取り入れて
イキイキとしたくっきりアイに
アイラインは目ヂカラをアップし、魅力的なまなざしをつくるために効果的なメイク法。
でも40代、50代になってアイラインがうまく引けなくなった、アイラインを入れても素敵に見えないという方も多いはず。
「その原因は、上まぶたが緩んでいて、以前のように線を引こうとしてもガタついてしまうこと。
せっかくラインを入れても緩んだまぶたに隠れてしまい、まばたきですぐにヨレてしまうことなどが挙げられます。
また、本来はまぶたの内側に隠れているはずの粘膜部分が下垂して、まつ毛の根元の下から少し見えてしまっている方もいます。そんな方の場合は、ラインを引いても浮いて見えてしまうことが多いです。
せっかくのアイラインが素敵に見えない大きな原因です」
レイナさんも、日々実践している「大人のアイラインの鉄則」は、下の3つ。
★ひと筆描きでアイラインを描こうとしない。
★まつ毛の生え際と粘膜の間を埋めるアイライン「インサイドライン」を必ず入れる。
★アウトサイドラインは目尻のみに入れる。
上は、この連載の第7回でマスカラをつけた状態の目元。アイラインは入れていません。
このままでも十分魅力的ですが…。
上は、まつ毛の下側にアイラインを入れた後の顔。
インサイドラインの効果で、より目ヂカラがアップして見えます。
マスカラまでつけた状態(アイラインを入れる前)の目元より、強い意志を感じさせ、何かを語りかけるようなまなざしに。
次は斜め前から見てみましょう。
アイラインを入れる前と後の顔を比べると…。
アイラインを入れた後の顔のほうが、インサイドラインとともに、目尻のみに入れたアウトサイドラインの効果で、目尻がよりキュッと引き上がって見えます。
「アイラインを入れていないみたいに自然なのに、効果的に目のフレームが引き締まります。
インサイドラインがあることで、黒目もディファインした(黒目を大きく見せるコンタクトをした)ように見えるんです。
上まぶたの内側が緩んで粘膜部分が外に見えていたり、まつ毛の量が減ったことなどが原因で、まつ毛の生え際の肌色が目立っていた場合も、締め色のインサイドラインを引くことでカバーして、まつ毛の根元と一体化させることができます」
■浮かずに目ヂカラがアップする「アイラインテク」・プロセス1
まつ毛の根元にインサイドラインを「ちょこちょこ」描き
「インサイドラインは、まつ毛の根元の下側の、粘膜との間のごくわずかな隙間に入れます。
ポイントは、ひと筆描きしないこと。
極細芯のジェルアイライナーを使って、ちょこちょこと描き進めるのが正解です」
鏡を斜め下に置き、反対の手の指でまぶたを持ち上げて、まつ毛の生え際がよく見えるようにします。
目頭から目尻まで、2~3mmずつの短い線を描いてつなげていきます。
左右の目の位置が顔の中心部側に寄った、求心的な顔立ちの人は、目頭を外して、目頭から5mmほど離れたところからスタートして目尻に向かって描くとバランスがよくなります。
使ったアイテムはこれ
●キャンメイク クリーミータッチライナー 03 ¥715/井田ラボラトリーズ
40代、50代必携の極細ジェルアイライナー。
とろけるように色がのるので、繊細なインサイドに優しいタッチで描けます。
繰り出し式の1.5mmの極細芯で、インサイドラインを描くのに最適。
汗、水、涙、皮脂に強いウォータープルーフ処方。
こすれにも強いので、長時間にじんできません。
この「03」は、目元を引き締め、黒目を大きく見せる効果があるダークブラウンです。
■浮かずに目ヂカラがアップする「アイラインテク」・プロセス2
アウトサイドラインは目尻のみに
「大人の場合、まつ毛の上側に描くアウトサイドラインは目尻のみが正解。
ラインをはね上げたりせず、真横にすっと出すように描くだけで、たるんだ目尻がリフトアップして見えます」
鏡を正面に見て、反対の手の指で目尻の皮膚を少しだけ引っ張るように押さえて。
目尻の2~3mm内側からスタートし、真横に向かって、長さ5~7mmのラインをすっと描きます。
使ったアイテムはこれ
●ディーアップ シルキーリキッドアイライナー WP ナチュラルブラウン ¥1,430/ディー・アップ
筆先が0.1mmと極細で、なめらかな描き心地のリキッドアイライナー。
目尻のアウトサイドラインが繊細かつ自然ときまります。
水、汗、皮脂に強く、一日中落ちにくい。
──「目は心の窓と言います。
元気がないときにはどんよりし、うれしいことがあるとキラキラしますよね。
40代、50代で思わず話しかけたくなるような表情豊かで魅力的な女性は、まなざしがキリッとしてキラキラと輝いています。
目のフレームをくっきりさせ、黒目を大きく見せるインサイドラインをぜひ活用して、心の窓も一緒に開いてくださいね」
アイラインというと、おしゃれな雰囲気に見せるため、目を大きく見せるためのものと思っていましたが、まなざしに力を持たせ、心の窓を開くためのものでもあったのですね!
実際にアイラインを入れてみると、アイラインを入れていないときに比べて、話している相手が自分の目を見て、より楽しそうに話してくれているのを感じます。
アイラインを入れることによって、目の大きさや輝きを演出できるのに加え、そんなコミュニケーションの変化も楽しめる。
大人のメイクの醍醐味ですね。
井田ラボラトリーズ 「キャンメイク」公式サイト 「クリーミータッチライナー」
ディー・アップ 公式サイト 「ディーアップ シルキーリキッドアイライナー WP ナチュラルブラウン」
※この連載で紹介した内容は、レイナさんのYouTube「REINA CHANNEL」で動画で見ることもできます!
【教えていただいた方】
1978年生まれ。大学卒業後、大手化粧品メーカー勤務を経て独立。その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。女性向け媒体のメイク特集などで活躍するほか、完全予約制のメイクレッスンサロン「Crystalline(クリスタリン)」を主宰。著書も多く、近著に『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)などがある。YouTubeの「REINA CHANNEL」でレイナさんが実演するメイクレッスンも必見!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/レイナ 取材・文/小田ユイコ