幸せ感はピンクで表現。
「黄みピンク」チークが、優しさと大人のかわいらしさを引き出します
「幸せ印象をもたらしてくれる色の代表は、やっぱりピンク。
中でも黄みのあるピンクが優しさや親しみ感、かわいらしさを上げてくれます」(レイナさん)
だんだんピンクが似合わなくなってきたという声を、40代、50代からよく聞きます。
でも、ピンクといっても、黄みや青みの配合具合によって、色みのバリエーションはとても豊富。
チークは使う面積が広いだけに、“黄み”と聞くと一瞬、敬遠したくなるかもしれませんが…。
「黄みのあるピンク」とは、コーラルピンク(オレンジみのあるピンク)のこと!
「黄みのあるピンクは、肌なじみがいいのも特徴です。
ほとんどの日本人に使いやすく、自然に血色感を上げられて、失敗しにくい万能カラーなんですよ」
レイナ流・失敗しないメイクの極意のひとつは、リップとチークのカラートーンを統一すること。
この連載の第17回では、「黄みピンク」のリップメイクを紹介しました。
今回紹介する「黄みピンク」チークも、その「黄みピンク」リップと合わせて使うのがおすすめ。
「黄みピンク」で統一したメイクで、幸せ感も若見えもかないそうです!
かわいらしさをねらうチークは、フォルムを丸く。
クリームとパウダーの重ね使いで、発色ともちをアップさせます
「幸せ感ある、かわいい印象になるためのチークは、丸みを意識して入れるのがポイントです」
「黄みピンク」のリップメイクを紹介した、この連載の第17回でも、丸みのある唇の輪郭を描きました。
同様に、チークも丸く入れることで幸せ感を印象づけます。
肌なじみのいい色だけに、黄ぐすみが気になる場合や素肌の色みによっては、チークの効果を出しにくいこともありそうです。
「同系色のクリームタイプとパウダータイプ、2種類のチークを重ね使いすることで、発色と密着性がよくなります。程よいツヤ感も出ますし、メイクもちをよくするためにもおすすめです」
2種類のチークを頰に重ねたあとは、顔の他の部位にもチークを
「頰に先にクリームチークをつけ、そのあとにパウダーチークを重ねます。
さらにそのあと、ブラシに残ったパウダーチークを、頰以外の部位(詳しい場所は下で紹介)にもなじませて血色を足してください。
こうすることで、頰や唇の黄みピンクが浮くことなく、ナチュラルに仕上がるんです」
それでは、「黄みピンク」チークをつけるときのプロセスを、レイナさんご本人の顔で実践していただきます!
記事が続きます
■今回、レイナさんが最初に使うクリームチークはこれ!
●THREE グラムトーンカラーカスタード 01 ¥3,300/THREE
チークのほか、目元やリップにも使えるマルチなカラーバーム。
軽くクリーミーな質感で、肌に溶け込むようになじみます。
ウォータープルーフ処方で、美しい仕上がりを長時間キープ。
01番は、ゴールドパール入りのフレッシュなピーチピンクです。
製品の詳細はこちら↓
■「黄みピンク」チークのメイク・プロセス1
頰の中心に指で「クリームチーク」を置きます
「チークは最初に色をのせた部分に濃くつくので、まず “頰の中央”に指先でクリームチークを置きます」
頰の中央からつけるのが、レイナ流チークの基本。
黄みピンクのクリームチークも、基本通りの位置からスタート!
レイナ流メイクでは、“頰の中央”は、黒目の外側から下にのばした線と、小鼻の脇から横にのばした線がクロスするところ。
頰のいちばん高く見せたい部分なので、ここのチークの色が最も濃くなるようにします。
■「黄みピンク」チークのメイク・プロセス2
指で「クリームチーク」をトントントンと置きます。
つける範囲が楕円(だえん)形になるように
「クリームチークを上手に入れるコツは、指で軽くトントントンと置くように色をのせていくこと。
頰の中心から周囲に向かって、チークの範囲が楕円形になるよう、クリームチークをつけていってください」
これを左右の頰で行います。
「また、鼻より下にチークをのばさないようにしましょう。
チークの範囲が下に広がると、顔が下がって見えてしまうのと、チークではなく肌の赤みに見えてしまうので要注意です」
これだけでも十分、血色感あるかわいい印象の顔立ちになりますが…。
このあと、テクスチャーの違うパウダーチークを重ねて仕上げるのが、レイナ流「幸せ顔」演出テクニック。
記事が続きます
■次にレイナさんが使うパウダーチークはこれ!
●カバーマーク ライティング カラー パウダー 02 ¥4,950/カバーマーク
明るく血色感ある肌をつくるためのカラーパウダー。
これは02番のコーラル。
頰やフェイスラインなどに使うのがおすすめで、レイナさん流のチークのつけ方にぴったりです。
広範囲に光を放つパールが高配合され、どの角度から見ても、つややかで透明感ある肌に見えます。
白、赤、青の3色のパールを最適な配合比でブレンドしているのがポイント。
「赤」の効果で、血色感とツヤによる明るさを演出。
同時に、「青」の補色効果で、黄ぐすみを払拭することができるのが魅力です!
製品の詳細はこちら↓
カバーマーク 公式サイト 「ライティング カラー パウダー」
■「黄みピンク」チークのメイク・プロセス3
「パウダーチーク」をクリームチークの上に重ねます
「パウダーチークをブラシに取り、プロセス1と2でつけたクリームチークの上から、トントントンと置くようにして色をつけていきます。
クリームチークは楕円形でしたが、このパウダーチークの場合は、つける範囲がまん丸になるようにします。
クリームとパウダーの両方の色とテクスチャーが肌に密着して、発色とメイクもちがよくなる効果があるのも◎」
このときも、プロセス2と同様に、鼻より下にチークをのばさないようにしましょう。
ふたつの質感を重ね使いすることで、奥行きある発色が生まれ、頰がふんわりした印象に!
ツヤと立体感アップもねらえます。
■「黄みピンク」チークのメイク・プロセス4
ブラシに残ったチークを、フェイスラインなど他の部分にもオン!
「頰につけたパウダーチークを、まぶた、フェイスライン、額にもふわっとなじませます。
ブラシに残っているチークを、ブラシでサラーッ、サラーッ、サラーッと入れていけばOK」
顔のあちこちに頬と同じチークをなじませることで、色みの統一感が出て、顔全体が血色よく健康的に見えます。
「黄みピンク」でカラートーンを統一することで、幸せ感いっぱいの印象にもなれますよ!
このプロセスは、レイナさんが必ず行っているもの。
入れる範囲は、下の写真を参考にしましょう。
■レイナ流・血色足しチークの極意
チークは頰だけでなく、ここにも入れています!
レイナさんがチークを入れるとき、メインの頰以外に、必ず入れている場所を示しました(ピンクの斜線部分)。
「左右のまぶた、フェイスライン、額の中央にも、頰につけたものと同じチークをなじませて、全体のバランスをとっています。
イキイキとした血色のいい、メリハリのある顔印象になります」
血色がよく、健康的で元気な顔になるための秘訣!
しっかり覚えておきましょう。
■レイナ流チーク、入れる前と後はどう変わった?
レイナさんの顔で、チークを入れる前と入れた後の違いを見てみましょう。
【チークを入れる前のレイナさん】
ベースメイクと目元、眉のメイクをした状態。
血色感が足りないせいか、キリリとシャープな印象。
【チークを入れた後のレイナさん】
「黄みピンク」で優しげな印象に。
肌の明るさもトーンアップしました!
「黄みピンク」のチークを入れたことで、ふんわりと愛らしく、幸せオーラをまとった印象になりました!
肌もナチュラルにトーンアップして、明るく親しみやすい雰囲気に。
リップも同系色の「黄みピンク」にして、優しげな印象がさらにアップ。
※リップのつけ方は、この連載の第17回 優しい「黄みピンク」リップなら、幸せ感ある顔になれる!をご覧ください。
【すっぴんのレイナさん】
もともと肌のきれいな整った顔立ちですが、上のような「黄みピンク」のメイクを施すことで、印象がぐんとやわらかくなることがわかりますね!
【終わりに】
顔に幸せ感、優しさ、かわいらしさが欲しいときは「黄みピンク」のチーク!
40代、50代になると失われやすい血色感がプラスできるうえ、肌なじみがよく使いやすい色なので、誰にでもおすすめできる色です。
レイナさんのチークテクニックを取り入れて、周囲の人も明るい気分になれるような好印象メイクを実践してみましょう。
※レイナさんのメイクは、YouTube「REINA CHANNEL」で動画で見ることもできます!
【教えていただいた方】

1978年生まれ。大学卒業後、大手化粧品メーカー勤務を経て独立。その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。女性向け媒体のメイク特集などで活躍するほか、完全予約制のメイクレッスンサロン「Crystalline(クリスタリン)」を主宰。著書も多く、近著に『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)などがある。YouTubeの「REINA CHANNEL」でレイナさんが実演するメイクレッスンも必見!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/レイナ 取材・文/中込久理