【お話を伺った方】

美容業界で活躍して50年以上という、業界の重鎮。大手化粧品メーカーで商品開発、マーケティングなどを担当し、多くのヒット作を手がけたのち、独立。現在は美容コンサルタントとして講演やセミナー、商品開発・美容教育アドバイスなど多方面で活躍。化粧品の基礎から製品化までを研究してきた多くの経験をもとに、スキンケアを中心とした美容全般をわかりやすく解説し、正しい美容情報を発信している。
オールインワン大好きシマコです。周囲の同世代(50代半ば)にベースメイクについて聞いてみました。そしたらなんとBB/CC愛用者の多いこと(私の類友だからですかね…)!
すっかり市民権を得たBB系ですが、ここまでパウダー、リキッド、クリームファンデのすばらしさを男爵から教えていただくと、「本当に毎日BBでよいのか??」と若干不安に。
男爵、BB/CCクリームって、どうなんでしょう。
ファンデーションと使い分けて楽しんで
シマコ:男爵、こんにちは。今日はBB/CCクリームについて教えてください。
BBクリームが日本に登場したのはもう20年近く前だと思いますが、あれからずいぶん進化していますよね。
男爵:そうですね。
BBは「Blemish Balm(ブレミッシュ バーム)」の略で、ドイツの皮膚科医が考案した、手術後の肌を保護するための軟膏でした。
化粧品としてブームを作ったのは韓国で、その後日本にも上陸したというわけです。
化粧品メーカー各社、BBクリームの開発に力を入れて、あっという間に進化しましたね。
BBは保湿や美容液、UVなどがオールインワンになっていて便利ですが、カラーコントロールができないという難点があり、CC「Color Control(カラー コントロール)」が誕生したという歴史があります。
シマコ:OurAge世代の肌は、BB/CCクリームで仕上げるというのはどうなんですか?
男爵:BBやCCはカテゴリーでいうと「下地」です。
高機能でカバー力が高いものも増えてきたので、BBやCCの上にフェイスパウダーをのせるだけでもきれいに仕上がりますが、よりフォーマルな肌に仕上げたいときはファンデーションのほうが格段にキレイです。
とはいえ、今のBB/CCクリームは本当に優秀なので、それだけでベースメイクを完了できるものもたくさんありますよ。
ファンデーションを使うのか、BB/CCを使うのか、TPOや気分に応じて使い分けるのがよいのではないでしょうか。
ファンデーションの密着性を高めてつややかに仕上げる「プライマー機能」がついたものもあるので、下地としても優秀です。
肌がどんどんキレイに仕上がっていくのを楽しんでください。
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SK-Ⅱ
ジェノプティクス CC プライマー
◆スキンケアとトーンアップがこれ一本で
愛され名品のCCクリームがアップグレードして登場。保湿、明るさ*¹、ハリ、UVカット、下地&ナチュラルカバーの5つの効果を一本に凝縮し、スキンケアからUVケア、下地まで、朝のベースメイクが完了。美白*²美容液成分と共通の成分を含む”トリプルオーラコンプレックス“で、肌ダメージをカバーしながら潤いで満たしてくれる。
SPF50+・PA++++ 30g ¥9,900
*¹ 保湿による
*² メラニンの生成を抑えてシミ、そばかすを防ぐ
男爵:この春の新製品で注目です。
SK-Ⅱの独自成分、ピテラ™配合なのはもちろんですが、「CCプライマー」というだけありトーンアップ力がすごい。
ナチュラルベージュとロージーピンクの2色展開ですが、新色のロージーピンクは35万人以上のビッグデータを解析し、現代人の肌トーンに合うように開発された色。
くすみがちな肌を一気にトーンアップしてくれます。
もちろん美容液としての機能も高く、オフしたあともスキンケア効果を実感できるのはSK-Ⅱのプライドを感じます。
ドモホルンリンクル
光対策 ドレスクリーム
◆素肌をドレスアップするような新発想クリーム
紫外線やブルーライト、近赤外線など、増加する“光老化”リスクのダメージカットからケアまで、隙のない光対策を実現。また「日中スキンケア」発想で潤いアップ。乾燥小ジワも目立たない仕上がりに。ベースアップパウダー配合で、肌表面をなめらかに整えるソフトフォーカス効果も。シミやくすみをカバーして、透明化やツヤ感もプラス。
SPF50+・PA++++ 25g ¥5,500/再春館製薬所
男爵:ドモホルンリンクルは研究開発にとても力を入れているメーカーで、ロングセラーなのもうなずけます。
日本で初めてコラーゲンを基礎化粧品に配合したのも再春館製薬所。1974年に発売されたコラーゲン配合クリームはスキンケアを大きく進歩させたといってもいいでしょう。
商品数を絞ってそれぞれの原料にこだわり、進化させている姿勢はすばらしいと思います。
ドレスクリームは人気アイテムで、その名前のとおり肌があかぬけたように見えます。
ドレスクリームを塗った肌にフェイスパウダーをさっとのせてみてください。気分が上がると思います。
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キュレル
ベースメイク BBクリーム 自然な肌色
◆あれがちな肌も美しく
一本で化粧下地、うす付きのベースメイク、保湿、UVカットを備えたBBクリーム。セラミドの働きを守り、潤いキープ。肌にぴたっと密着し、しっとり感のあるきれいな仕上がりが続く。肌に負担感のない優しい使い心地。
SPF30・PA+++ 35g ¥1,980(編集部調べ)/花王
男爵:プチプラでここまで機能的で、乾燥性敏感肌の人にも優しい使い心地が実現するのは、さすがキュレルブランドだと感心します。
一貫して「セラミド」にこだわって、セラミドを守り、セラミドの働きをサポート。
キュレルのベースメイクシリーズには透明感パウダー(おしろい)もあるので、併せて使うとより美しい肌感を実感できると思います。
取材・文/島田ゆかり イラスト/カケハタリョウ
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