首は皮膚が薄く、よく動くので、シワやたるみになりやすく、顔よりも年齢が出やすい部位。冬は隠せるからと油断していると、取り返しのつかないことに。今ならまだ間に合います!
君島十和子さん
Towako Kimijima
1966年生まれ。’85年JAL沖縄キャンペーンガールに選ばれ、芸能界デビュー。モデルや女優として活躍後、結婚を機に芸能界を引退。2005年、自らの美容体験をもとに化粧品ブランド「FTC」設立。美の秘訣やライフスタイルをまとめた『十和子道』(集英社)を出版するなど、変わらぬ美しさはつねに注目の的
首にも顔と同じケアとシワを作らない姿勢を徹底しています 君島十和子さん(55歳・FTC代表)
シワのないすっと長く伸びた首… その透明感のある肌は、思わず息をのむ美しさ。顔もさることながら、首にもまったく年齢を感じさせません。
「実は私、首は顔よりも老化が顕著に表れることを、10代後半で知り、それ以来、顔と同等のケアをずっと続けています」
当時、外国人のモデル仲間が「首にシワができると年をとって見えるらしいよ」と話しているのを聞き、首の老化について、いち早く意識しはじめたのだといいます。
「キャンペーンガール時代は小麦色に日焼けしていなければならず、その頃は肌あれがひどくて…。肌老化の元凶は紫外線であることを自らの体験で実感していました。ですから、首にも日焼け止めクリームは欠かしません」
徹底したUVケアが君島十和子さんの美のベース。理想的な日焼け止めクリームを求めて、その後、「フェリーチェ トワコ コスメ(現FTC)」を立ち上げるきっかけになったほどです。
「首は顔に比べて皮膚がとても薄いので、十分に保湿することも大切です。顔に行うケアを、そのまま首にも同様に行います。あえて“首のケア”への意識を高めるために、首専用のクリームやマスクを使うこともあります」
姿勢はとても大事! 仕事のときも寝ているときもすっと伸びた首を意識しています
そして首のシワ対策に何より大切なのは“姿勢”なのだと君島十和子さん。
「下を向く時間が長いと、どうしても首にシワが寄ります。最近はリモートでの仕事が増え、油断すると、ついうつむきがちになります。スマホやパソコン作業のときも、つねに首を真っすぐに伸ばすように意識しています。
夜寝るときの姿勢も重要で、私は枕を使っていません。筒状に丸めたタオルを首の後ろに当てて、首のカーブをサポートするだけです。
首は頭部と体をつなぐ、生命維持にもかかわる重要な部位です。ストールなど首に巻くものを用意して、冷やさないように心がけています。温めて血流を促すことは、美肌だけでなく、体の健康維持にもつながると思います」
スマホやパソコン作業も下を向かない
首にシワが寄る前かがみの姿勢を長時間とっていると、やがてそのシワが固定します。
「スマホをいじり出すと、あっという間に時間がたちますよね。これは要注意です。姿勢を正していると、長時間できないので、やりすぎ防止にもなって一石二鳥なんです」
紫外線対策と保湿を顔以上にしっかりと!
君島さん愛用品。
<写真左から>
首元の乾燥による小ジワに。
メディリフト ネックシートマスク 5枚入り ¥4,730/ヤーマン
植物由来成分でノンケミカル。
UVクリーム クリアリュクス SPF50+・PA++++ 30g ¥4,620/FTC
軽やかな感触でハリをアップ。
ファーミング EX ネック & デコルテ SP 75g ¥12,100/クラランス
撮影/玉置順子(t.cube) ヘア&メイク/黒田啓蔵 スタイリスト/後藤仁子 構成・原文/山村浩子