ターンオーバーが遅く、紫外線の影響を受けやすい首のケアのタイミングを皮膚科医の髙瀬聡子先生に伺いました。
角質ケア
季節の変わり目に行いましょう
「首は顔に比べてターンオーバーが遅いのですが、皮膚が薄く、皮脂分泌が少ないこともあり、角質ケアはそれほど頻繁に行う必要はありません。例えば、季節の変わり目などに、顔の皮膚がゴワついてきたな? というタイミングで一緒に行うといいでしょう。その後は、化粧水とクリームでしっかり保湿をすることを忘れないでください」。
角質ケアをやりすぎると乾燥が進み、バリア機能が低下するので、肌に優しいものを選ぶことも大切です。
UVケア
秋冬も油断大敵。徹底した紫外線対策を
「つねに外に出ている顔ほどではありませんが、首も8割方は外に出ているので、紫外線によるダメージを受けやすい環境です。これを考えると、一年を通して紫外線対策は必須で、秋~冬にかけても油断は禁物。顔に塗る日焼け止めクリームを首にまでのばす習慣をつけたいものです」。
最近では、紫外線だけでなく、さまざまな外刺激から肌を守ってくれるものも。ナチュラル志向の人には天然成分だけで処方されたものもおすすめです。
紫外線だけでなく、大気汚染や近赤外線、ブルーライトからも肌を保護。美白ケアと多機能UVカットを両立。
ホワイトショット スキンプロテクター DX<医薬部外品>
SPF50+・PA++++ 45g¥6,600/ポーラ
化学的な紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を使わずに、熱帯植物のタマヌをはじめ、植物成分だけでSPF12・PA+を実現。日中は日焼け止めとして、朝晩はスキンケアオイルとして活躍。
タマヌオイルUV 30㎖ ¥17,600/SHIRO
お話を伺ったのは
髙瀬聡子さん
Akiko Takase
1969年生まれ。ウォブクリニック中目黒総院長。皮膚科医。東京慈恵会医科大学附属病院勤務を経て、2003年にスキンケア化粧品「アンプルール」の研究開発に携わる。’07年より現職。丁寧でわかりやすいカウンセリングで、特に美容医療と薄毛治療に定評がある。雑誌やWEBサイト、テレビでも活躍
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/山村浩子